1.30愛知大会で行われる、鷹木信悟と棚橋弘至によるNEVERを賭けた戦い。
今シリーズでは3つのシングルのタイトルマッチが行われるが、
個人的にはこのNEVERのタイトルが現状一番盛り上がっているように感じる。
その理由としては鷹木信悟と棚橋弘至という発信力のある二人が、
自分の意志や気持ちをファンに伝えているところが大きな要因であろう。
そんな中、棚橋弘至が最近このような言葉をリング上で発信した。
それは『チャンピオンとしての器』という言葉である。
まずは以下にそのコメントを記載するのでご覧いただければと思う
↓
NEVERのタイトルマッチまで、あと一週間!(場内拍手)。たった一週間、もっと長く続けばいいなって思う。なぜか? 鷹木選手、彼はチャンピオンの器。そう思いました。けど! 俺のほうがチャンピオンの器!(場内拍手)。と、いうこと。一週間後、チャンピオン姿、楽しみにしていてください。今日はありがとうございました!(場内拍手)
(引用:新日本プロレス公式)
棚橋弘至の言うようにこれまでの激烈な戦いでNEVERの価値を高めた
鷹木信悟には間違いなくチャンピオンの器は備わっているだろう。
また信悟は前所属団体であるドラゴンゲートでも頂点のベルトを
複数回獲得し多くのビッグマッチを経験している。
そんな信悟であるが、この棚橋の言葉に対しこんなコメントを残している。
↓
そんなことよりあの野郎、何だと!? 『NEVERだったら当たり前に獲れる』だと? そりゃそうだよな、オイ! 俺と棚橋、実績比べたら、そりゃあ雲泥の差だよ。だがなぁ、リングに上がれば! 実績なんて関係ねぇんだよバカヤロー! オイ、この鷹木信悟を当たり前のように獲れるかどうか、その身をもって体感してみろ。
(引用:新日本プロレス公式)
なんともジァイアンらしくない謙虚な言葉ではないだろうか。
一見傲慢に見えるが、その中には隠せない人間味が溢れている
このあたりも信悟が多くのファンから応援される理由であるだろう。
話を戻すが暗黒時代と言われた新日本プロレスを救い、
今の隆盛の礎を作ったとされる棚橋弘至を超える実績を持ったレスラーは
少なくとも今の新日本プロレスには存在しないかと思う。
あの内藤哲也やオカダカズチカもそういう意味では棚橋弘至にはかなわない。
まさに棚橋弘至は圧倒的なチャンピオンの器を持っていると言えるだろう。
しかし数年前は圧倒的な王者であった棚橋弘至も現在はその立場にはない。
自らを下り逸材と自虐的に語っていたように己の立場は理解していることだろう。
それでもエースは自らと新日本プロレスをもう一度作り直すために、
このNEVER挑戦をきっかけに再び頂点を目指そうとしている。
もしかすると諦めない姿勢こそがチャンピオンの器というものかもしれない。
そんなエースに対し現2冠王者飯伏幸太が先日このようなコメントを発した。
↓
NEVERのベルトを棚橋さんに名古屋で獲ってもらって、(肩のベルトを叩いて)僕と対決しましょう。僕も防衛します。その最強を待ってますから。必ず獲ってくださいよ
(引用:新日本プロレス公式)
このコメントからの展開を考えると、このシリーズを終えた時、
飯伏幸太と棚橋弘至の両者が王者であれば、
その先に二人によるタイトルマッチが行われるかもしれない。
またそれがすべてのベルトを賭けた3冠マッチ(IWGP・IC・NEVER)
であればより大きな話題となるだろう。
棚橋弘至にとっては一筋の光が見えてきたと言えるが、
このチャンスを活かすことが出来るだろうか。
運命の愛知決戦はもう間もなくである。