バレットクラブのリーダーであり、かつ新日本プロレスのトップヒールである
ジェイ・ホワイトにいま異変が起きている。
WK15 1.5東京ドーム大会の2冠戦で飯伏に敗れ、
その翌日のNEW YEAR DASHでのタッグマッチでも石井智宏に敗れた。
1.5のコメントなどを含めると、今ジェイは精神的にも不安定であり、
これまでにないスランプ状態にあるのではないだろうか。
このジェイに起こっているかつてない展開が今後どう進んでいくのか、
今回の記事ではそれについて書いていきたいと思う。
この展開はこれまでの状況からの変化を示唆していることは
間違いないと思うが、それがどの方向に進んでいくのか、
それによって新日本プロレスの勢力図も大きく変わるはずである。
この状況を作った原因とジェイが思っている新日本に対し刃を向け、
さらなるヒール道を突き進むのか、
一部で噂されているベビーターンがあるのか、
そのジェイの動向によりユニットの勢力図も塗り替わることになる。
個人的な見解としてはこのままヒールとして進むのではと思っているが、
King Switchからの路線変更はあるかと思う。
以前のようなブーイングを一身に集める方向へ原点回帰し、
現状に至る原因となった新日本プロレスや飯伏幸太に
復讐心を燃やしていくのではないだろうか。
そしてしかるべき場所での飯伏幸太との再戦。
完全な想像であるが、私はこのような展開を見てみたいと思っている。
では次はベビーターンの方向であるが、その場合はバレットクラブから
離脱することは決定的である。
つまりこの場合はバレットクラブのリーダーの交代と、
ジェイがどこかのユニットに移籍することになるはずだ。
その場合バレットクラブのリーダーは、現状の流れで行くとEVILになるが、
そもそもの起源が外国人によるユニットであることを考えると、
あまりしっくりこない部分がある。
となれば、オリジナルメンバーであるタマ・トンガやファレなどが
候補になりそうだが、バレットクラブのリーダーは時のトップヒールであった
歴史を考えるとこれも違うかもしれない。
またジェイがベビーターンし、その行先となるユニットも難しいだろう。
それはジェイの格を考えるとリーダーに収める必要があるからだ。
やはり一番しっくりくるのはバレットクラブであり続け、
さらにEVILと並び立つ構図がベストかと思う。
つまり二大トップヒール体制ということだ。
ベビー側のトップがオカダ、飯伏ということになれば、
その対立軸としてもこの構図はかみ合わせが良いだろう。
ではさらに別のパターンであるが、それは噂される新日本からの離脱である。
これに関しては将来的にはないとは言い切れないだろう。
それはジェイだけではなく全選手に言えることでもあるが、
直近ではやはり可能性は低いように思う。
そう思える確固たる根拠があるわけではないが、
まだ新日本プロレスですべてをやり尽くしたわけではないように思うのが、
一番の理由であると言える。
史上最速といっていいスピードでIWGPと名の付くすべてのベルトを
その手に収めたが、それでジェイが常に語っているNEW ERAを築いたという
わけではなかったと思う。
どのような形、立場でそうなるのかはわからないが、
次の場所へ旅立つのは、新日本でジェイ時代を築いてからでも遅くはないだろう。
ここまでジェイ・ホワイトの今後について、いろいろ書いてみたが、
ふとこんなことを思った。今、目の前で起こっていることは全て
我々ファンにいろいろな展開を考えさせる、ジェイの策略ではないかと。
あのバックステージで見せた弱音や涙はすべて計算ずくであり、
今後につながる布石の可能性もある。
稀代のトップヒールであるジェイならそこまでやりかねないとも思える。
もしかすると我々はジェイに乗せられているだけなのかもしれない。
そしてその答えは間もなく始まるシリーズで見えるだろう。
