5.12後楽園ホール大会より始まった新日本プロレス年に一度のジュニアの祭典、
BOSJ30。
現在そのBOSJ30は中盤戦へと突入しているが、
その中でひときわ異彩を放っているのがHOTのSHOである。
ここまでSHOは秋田大会まで成績としては1勝3敗と振るわない結果となっているが、
今シリーズでは常にEVILと行動を共にし、ある意味鉄の結束を見せている。
またこれまでは乱入などのパターンも多くはなかったが、
今シリーズでは様々なパターンの方法を見せ、ファンのブーイングを演出している。
コロナ禍が終わり本格的に声出し応援が解禁となって今、
このファンのブーイングはヒール冥利に尽きると言えるだろう。
思い返すとこのシリーズが始まる前の記者会見でSHOはこのような宣言をしていた。
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宣誓、私、SHOはこの『BEST OF THE SUPER Jr.』を正々堂々真っ向勝負で戦い抜く事を誓います。令和5年5月11日選手代表AブロックSHO。ありがとうございました
もちろんこの言葉を信じているファンは多くはなかったかと思うが、
今となってはこれも仕掛けの一つと言えるだろう。
またSHOに対してはファンの声として正々堂々と戦っても優勝できる実力がある、
という声も聞こえてくるが、あえてそのようなことをせず、
ダーティーファイトを貫く姿はヒールの鏡と言えるかもしれない。
それは今シリーズSHOと行動を共にしているEVILにも言えるわけだが、
彼もまたバレットクラブ移籍後、そしてHOTを立ち上げた以降は
いかにファンのヒートを買うかというファイトを貫いている。
つまり現在の新日本プロレスで彼らHOTは唯一といっていい
ファンからブーイングをもらう存在であるわけだが、
これは見方を変えれば貴重な存在でもあるということだ。
コロナ禍の中で立ち上がったHOTにはこれまで圧倒的に批判的な意見が多く、
その内容もかなり辛辣なものばかりであった。
そうなると普通は何か方向転換を考えそうなものだが、
彼らHOTは徹頭徹尾ダーティーファイトを貫いてきた。
それが今花を開きつつあると言える状態だが、
はたして彼らは今後どのような道を進んでいくのだろか。
個人的には今のスタイルを変えずに、
タイトルなどの実績も作ってほしいところである。
現在の新日本プロレスで唯一無二の絶対ヒールであるHOT。
引き続き彼らの動向には注目しておきたいと思う。