まずは上の二つの記事をご覧いただきたい。
この二つの記事は日本の二大メジャースポーツと言える、
プロ野球、そしてJリーグの無観客試合に関しての記事である。
端的に言うと両スポーツとも、公式シーズンを開幕、再開する意向であるが、
収容率を抑えて観客を入れるのではなく、無観客で実施するということである。
先場所すでに無観客で行った大相撲を加えると、日本の三大プロスポーツが
無観客で公式な試合を行う可能性が高まったということだ。
以下はプロ野球のコミッショナーが使命として語った言葉である。
スポーツ、野球を通して全国の皆さんに元気になっていただきたい。テレビ、ネットを通して見てほしいという思いが強く、(無観客に)どこも反対はありません
(引用:スポーツ報知)
このような未曽有の状況だからこそ、スポーツを見て元気を出してほしい。
これはプロスポーツを提供する側の方が大前提で考えるべきことかもしれない。
これはもちろんプロレス界にも当てはまるかと思う。
だからこそ当ブログで何度もお伝えしていることだが、
業界の盟主である新日本プロレスは安全を確保の上,
無観客試合をぜひ実施いただければと思う。
以下の記事にもあるように興行再開に向け、
新日本プロレスも手をこまねいているわけではない。
大会実施に向けいろいろなことに取り組んでいることは事実だろう。
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しかし現状公式にアナウンスされないということは、
そこに何かしら理由があるということであろう。
考えうる大きな理由の一つは、全国に発令中の緊急事態宣言である。
クラスターを生む可能性のある、大規模イベントが実質禁止されている中での
興行再開は不可能であることはご存知の通りだ。
よって新日本プロレスとしても、
緊急事態宣言解除の動向を伺っているところだろう。
仮に5月6日で解除となれば事態は動く可能性がある。
そしてこれは完全な憶測、推測だが、もう一つの理由として、
社内での意見がまとまっていないのではないだろうか。
つまり無観客試合(スタジオマッチ)実施にあたり、
賛成派と反対派にレスラー間でも意見が割れていると思われる。
ファンに映像を通してでもいいから、新しい試合を見せるべきという意見と、
観客がいてこそプロレスは成り立つという意見が出ているかと思う。
これはどちらが良い悪いではなく、レスラーの本音であるだろう。
大変難しい問題だが、ここで優先して考えるべきは、
顧客であるファンのニーズではないだろうか。
事実としてファンのプロレスロスは続いている。
そして大方のファンは事情が許せば、もちろん試合が見たいと思っているだろう。
(もちろんそうではないファンの方もいるはずだが。)
これを確認する手っ取り早い方法としては、新日本プロレス発信でアンケートを
実施すればよいのではないだろうか。
以前2冠戦の実施可否を聞いた時のような、簡易なもので構わないと思う。
それを受けてどう動くかは、会社判断となるが
少なくともファンのニーズはくみ取れるかと思う。
ぜひご一考いただければ幸いである。
無観客試合に関しての皆さんの意見はどちらだろうか。
大変興味深いところだ。
週刊プロレス 2020年 4/22号 No.2061【電子書籍】[ 週刊プロレス編集部 ]
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。