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NEW JAPAN ROAD
新日本プロレスが後楽園ホールで大会を行うこと。
それはすでに日常の光景であるが、調べてみると今年初めから2月末までの段階で
未実施分を含め実に11度の大会を行う事が判った。
連続開催が多いこともあるがこの回数は圧倒的な頻度と言えるだろう。
他団体が月に1度程度の開催で、後楽園をビッグマッチの位置づけにしている中、
表現に語弊が有るかと思うが、新日本プロレスは普段使いで後楽園を使用している。
このあたりをみても、新日本プロレスが1強体制であることが良くわかるだろう。
そしてそれは圧倒的な選手層を考えると、今後も続いていくことになるはずだ。
2月21日 後楽園大会
メインイベント IWGPタッグ選手権
(チャンピオン)タマ・トンガ&タンガ・ロア vs(挑戦者)棚橋弘至&飯伏幸太
(出典:新日本プロレス公式)
今大会のメインはGODにゴールデンエースが挑戦するタッグのタイトルマッチである。
今回ゴールデンエースの二人が挑戦するということで、このタイトルマッチは一気に
プレミア感が増した印象だ。
やはり棚橋弘至と飯伏幸太には他のレスラーとは一味違う
圧倒的な華があるということであろう。
しかも二人が持っている華はキラキラ光る陽性のそれである。
見ているファンをワクワク楽しくさせるヒーロー感が満載だ。
つまりその華は、相手のヒール色が強ければ強いほどより輝くというわけだ。
そう考えると今回のGODはまさにピッタリな相手と言えるだろう。
このタイトルマッチの結果がどうなるかはもちろん現時点ではわからないが、
どちらが勝利するかにより、今後の新日本に於けるタッグの位置づけが
明確になるかと思う。
もしゴールデンエースがタイトルを獲得することになれば、
これからの景色と新日本でのタッグの位置づけが一変するかもしれない。
安定のGODか、大きな可能性を秘めるゴールデンエースか。
どちらにせよ近年では最も注目を集めるタッグタイトルマッチではないだろうか。
セミファイナル NEVER無差別級6人タッグ選手権
(チャンピオン)鷹木信悟&EVIL&BUSHI
vs
(挑戦者)矢野通&コルト・カバナ&田口隆祐
(出典:新日本プロレス公式)
このタイトルマッチはは前回ロスインゴチームがタイトル防衛後、
矢野通がベルトを持ち逃げしたことにより生まれたモノである。
挑戦者の名前を見ればわかるように、3名とも稀代の曲者だ。
チャンピオンからするとあまり関わりたくない3名だろう。
もし鷹木信悟が前日のNEVER無差別級選手権で敗れ、
もしここでもベルトを落とすことになれば、一気にNEVER2冠から無冠へ転落となる。
それは信悟としては何としても避けたいところだろう。
今回ロスインゴの面々は、この稀代の曲者たちを相手にタイトルを防衛し、
再びベルトを取り戻すことは出来るだろうか。
いずれにしろ、この戦いはいろんな意味を含めた好勝負となるはずだ。
さて話は少し変わるが、前回このベルトの防衛を果たした後のコメントで、
EVILがこんな発言をしていた。
NEVER6人タッグ、勝ったのは俺らだ。だが……(※手を腰に当て、下を向いてしばし無言)いろいろと、悔しい気持ちがあるな。これは、全て挽回してやるからな、よく覚えとけ!
(引用:新日本プロレス公式)
これは札幌大会で、自身が石井に敗れたこと、そして同じユニットの信悟がベルトを
戴冠したこと、そしてこの防衛戦後のリング上で石井智宏がNEVERのベルトに
挑戦表明したことなど、いろいろな思いから出てきた言葉であると思う。
自身の日記にもEVILは書いていたが、悔しい思いは人一倍だろう。
またこれ以外にも、盟友の高橋ヒロムが新たなステージへ突き抜けようとしている。
現状から抜け出せない自身への苛立ち、これがEVILの悔しさの理由かもしれない。
しかしそれもまずこのベルトを守り、そして来たるNJCで結果を残せば、
きっと状況は変わるはずである。
ロスインゴのオリジナルメンバーであるEVILに期待するファンは数多くいると思う。
もちろん自身もそのひとりである。
そして2020年は昨年のSANADAのように、
シングルでも活躍するEVILをぜひ見てみたいと切に願っている。
そのためにも逆襲の闇の王は自らの力できっと暗闇を抜け出してくれるだろう。
暗闇が深ければ深いほど、その先の光はより輝くことになるはずだから。
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では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。