問われるKENTAの価値
(出典:新日本プロレス公式)
史上最悪のバッドエンドを生んだ、ドームの乱入劇をきっかけに、
2冠王座の最初の挑戦の切符を掴んだKENTA。
方法論は賛否両論あれど、行動した結果チャンスを掴んだことは事実である。
まずはそのプロ意識に賛辞を贈りたいと思う。
あとはKENTAが自身の行動でつかみ取ったチャンスをどう活かすかということである。
NEVER王座から陥落したこと、そして現在のヒールという立ち位置から考えると、
もしここで敗れることがあっても失うモノは少ないと言えるだろう。
つまりKENTAにとってはこのタイトルマッチは、ノーリスク、ハイリターンと
言えるのではないだろうか。
ぜひ大きな爪痕を残し、KENTAここにありというところを見せて欲しいと思う。
タイトルマッチまでのアクション
まずは自身の価値とともに、タイトルマッチの価値を上げるには試合本番までに、
ファンの機運を高めることが必要となるだろう。
新日本参戦後、KENTAがその価値を高めた要因としてはヒールとしてのアクションが
うまくはまったこと、そしてなんといってもその発信力によるところが大きいだろう。
今回もタイトルマッチ決定後、コメントやTwitterを中心に内藤哲也に絡んでいるが、
内藤哲也は相手にするそぶりを見せてはいない。
これまでの抗争では相手側からの反応があったので、盛り上げることが出来たが、
今回はこれまでのようにはいかないようである。
その代わりと言っては語弊があるが、Twitter上では内藤哲也ファンとの戦いが激化中だ
内藤哲也ファンがヒートすればするほど、KENTAとしては思うつぼであるはずだ。
これも形を変えたファンサービスと言えるかもしれない。
(KENTAのTwitterはコチラ)
そして実際の前哨戦は1月25日開幕のシリーズより本格的に開戦する。
ここでも暴虐の限りを尽くし、内藤哲也とそのファンの怒りを買えば買うほど、
注目度という部分は上がっていくことになる。
覚悟を決めたであろうKENTAがどのような仕掛けを見せるか?
また初代2冠王者の内藤哲也がそれをどのように返すか?
ファンとしては次期シリーズも目を離すことが出来ないということだ。
新日本No1の人気者と嫌われ者
この二人の戦いはベースとしてはヒール同士の戦いとだが、
実際は新日本随一の人気者と嫌われ者の戦いと言えるだろう。
この視点で見ると内藤哲也はこの戦いに於いて、圧倒的なベビーフェイスである。
つまり対立軸をより鮮明にするにはKENTAはよりヒートを買う方がいい。
超満員になるであろう大阪城ホールのファン全員からブーイングを浴びるほどに。
プロレスは本来善悪が明確である方が盛り上がるというジャンルであると思う。
ジェイ・ホワイトが世界中でブーイングという名の声援を集め、
人気を博しているのはそれを象徴している。
そう考えるとKENTAがその価値をもっと高めるには、
今以上に嫌われた方がいいということだろうか。
そうなれば仮に今回敗れたとしても、その価値が下がることなく、
誰と抗争しても対立軸が鮮明になるだろう。
それは存在意義が高まるということとも同義であると思う。
これからのKENTAが何を見せてくれるのか、想像するとワクワクする部分がある。
東京ドームのメインに乱入した男の次章に個人的には期待している。
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。