ひーじゃープロレスブログ

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【プロレス】勝敗だけでは語れないプロレスの魅力とは?

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出典:日刊スポーツ

 

 

前回の記事でこの敗者髪切り金網デスマッチについて少し触れたのだが、

今回の記事ではそれを別の視点から掘り下げ、

勝敗だけでは語れないプロレスの魅力というテーマで書いてみたいと思う。

 

(前回記事はこちら)

www.hi-jyapw.com

 

 

この試合で勝利したのは上の写真を見てもお分かりの通り、

マサ北宮であるが、試合をコントロールしファンを魅了したのは

敗者の中島勝彦であると言えるだろう。

 

 

他のスポーツでも敗者の美学という側面はあるが、

プロレスというジャンルはそれが大きく問われるスポーツであると感じる。

 

 

それはつまりいかに勝つか?ということもプロレスでは重要だが、

それと同等に、いかに敗れるか?ということも重要であるということだ。

 

 

髪切りマッチというものは基本的に敗者が光るモノであるが、

それを差し引いても今回の中島勝彦は最高の敗れ方をしたと言えそうだ。

負けた方が光る。これはプロレスというジャンル独特のものかもしれない。

 

 

では新日本プロレスでもっとも敗北が光る男はいったい誰だろうか?

このテーマで考えると、今私の頭の中には二人のレスラーが思い浮かんでいる。

それは棚橋弘至と内藤哲也である。

 

 

この二人の共通項を挙げてみると、表現が適切でないかもしれないが、

ビッグマッチでよく負けてしまうということである。

 

 

思い返してみると近年の棚橋弘至は、年に数回タイトル挑戦などの

機会はあるがそのほとんどに敗北して印象である。

 

 

また内藤哲也は近年ドームのメインを務める機会が多いが、

私の記憶では勝利したのはオカダとの2冠統一戦のみである。

つまり他の戦いは敗北を喫しているということになる。

 

 

そんなビッグマッチでの敗北が目立つ二人であるが、

彼らの格や価値が下がったというと全くそうではない。

 

 

プロレスとはそういうものだと言えばそれまでだが、

彼らは負けるにしても、最大限に相手を光らせる術を知っていると思う。

 

 

それは彼らのファイトスタイルが多分に影響している部分もあるだろう。

特に相手の技を極限まで受ける内藤哲也のスタイルはどこか刹那的であり、

逆転勝利とともに敗北も良く似合うと個人的には感じている。

 

 

また棚橋弘至は若いころとは違い、近年はコンディションの影響もあり

シングルでは負傷箇所を狙われ受けに回ることが多い。

 

 

つまり本来負けが似合わないヒーロー属性のエースであるが、

ファイトスタイルの変化により、必然的に敗北も似合うようになったとも言える。

 

 

また棚橋には新日本復権の立役者という圧倒的実績があり、

もはやレジェンドと言える存在である。

 

 

つまり棚橋はすでに勝敗を超越した存在になりつつあるということかもしれない。

だから棚橋も多くの負けを受け入れるようになれたのかもしれない。

 

 

 

このように考えるとまさにプロレスとは、目に見える勝敗だけでは語れない

なんとも奥深いジャンルなのだろうか。

 

 

だからこそ多くのファンが一度ハマれば抜け出せないとも言える。

そんなプロレスをこれからも応援していきたいと改めて感じた次第である。

 

 

 

 


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