今シリーズ、BOSJと同時開催で行われている、
新日本プロレスタッグの祭典ワールド・タッグリーグ。
(以下WTL)
そのWTLもBOSJ同様、リーグ戦5試合が終わり、
今後は後半戦が行われることとなる。
そこで当記事では前回のBOSJと同様に、
WTLの今後について書いてみたいと思う。
(BOSJについての記事はこちら)
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戦前の予想通り、大混戦の様相を呈しているWTL。
今後の展開はどのようなモノになっていくだろうか。
ではまずはここまでの点数状況を整理してみよう。
事態はBOSJ以上に各チーム接近している状況だ。
WTL点数状況
8点=鷹木・SANADA
6点=石井・矢野、タイチ・ザック、GOD、EVIL・裕二郎、オーカーン・コブ
見てお分かりの通り、6チームが2点差でひしめき合っている状況である。
ここに前回優勝チームである、フィンジュースの名前はないが(4点)
すでに3敗を喫していることを考えると、極めて苦しい状況と言えるだろう。
では優勝決定戦進出に向けて、
もっとも有利なチームはどこになるだろうか。
今後のカードの詳細などは以下の特設サイトでご確認いただければと思うが、
残りの対戦相手などを見てみると、
やはりLIJの鷹木・SANADA組が有利であるかと思う。
特設サイトはこちら
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おそらく決定戦進出のボーダーラインは3敗かと思うが、
下位チームとの対戦を残し、
かつあと2敗できる立場であるLIJチームは相当有利な立場だ。
SANADAの4年連続決定戦出場、
そして鷹木信悟とのタッグでの初戴冠の可能性は
かなり高いと言えるのではないだろうか。
しかしそのLIJチームと優勝決定戦を戦うであろう
チームを予想することはかなり困難を極めるところだ。
よってここからはどのチームとの対戦が
見てみたいのかという視点で考えてみようと思う。
個人的に決勝で見てみたいチームの筆頭は、
やはり今大会でもっとも新鮮味があると言える、
オーカーンとコブのTHE EMPIREの二人である。
二人にとってはこれからユニットを確立するためにも
結果が欲しいところであるし、
ふとこの二人が武道館の決勝に立っている姿を想像すると、
非常に絵になる光景が目に浮かぶ。
THE EMPIREの二人の佇まいは、
今の新日本ではよい意味で異質と言える。
それはつまり一目でプロレスラーとわかるということだ。
アスリート然としたレスラーが多くなった今、
それは逆に大きな個性と言えるだろう。
それが今回私が見てみたいと思った大きな理由である。
また別の視点で見てみると個人的な推しはGODの二人だ。
こちらはTHE EMPIREと違い、長く新日タッグを牽引しているが、
その6度のタッグタイトル戴冠というキャリアはやはり伊達ではない。
GODの特徴と言えば、ヒール的な要素を魅せることも可能なうえに、
真っ向勝負での試合も同様にこなせるところにあると思う。
つまり対戦相手に合わせ硬軟織り交ぜた方法で、
試合を作り上げることが可能であるということだ。
新日本には数多くのタッグチームがいるが、
この部分においてはやはりGODが随一であると言えるだろう。
また長らく新日本マットで活躍している二人に、
そろそろこのWTLのタイトルを獲得してほしいと
たくさんのファンがきっと思っているはずだ。
また今年はこのコロナ禍であまりこの二人の活躍を見れなかったので、
よりその思いが強いのではないだろうか。
そしてここに挙げたチームはもちろん、
まだ優勝が狙えるチームすべての選手が、
その先に見える東京ドームを見据えているだろう。
次回も前回同様二日間の日程でドーム興行が予定されているが、
その試合数はおそらく限定的になるだろう。
つまり新日本マットを主戦場としている選手にとっては、
かなり出場のチャンスが少なくなるということである。
そのようなこともあり、このWTLに出場している選手は
これまで以上に優勝を狙うという思いを強く持っていることだろう。
さて最後に少しこの話題に触れたいと思う。
今回BOSJと同時にWTLは開催されているが、
ファンの皆様はどちらに興味を抱いているだろうか。
その盛り上がりというのは、
はおそらく武道館にメインに直結することかと思うので、
非常に興味があるところだ。
個人的には全体の盛り上がりを見ると、
BOSJの方に興味を惹かれている。
これはもしかすると私と同じ意見の方は多いかもしれない。
ここから最終盤に向けてのWTL、そしてヘビー級の選手たちの
巻き返しを大いに期待したいと思う。