4.4両国でウィル・オスプレイがIWGP世界ヘビー級王者となり、
一気にユニットとしての勢いを増しつつあるUNITED EMPIRE(以下UE)
また同じ両国で新メンバーにアーロン・ヘナーレも加え、
戦力増強にも成功している。
これらのことをきっかけに今後UEは新日本プロレスを支配することができるのか?
今回の記事ではそのあたりについて書いていきたいと思う。
まずここまでのUEを少し整理してみると、
昨年のG1でオスプレイの試合にオーカーンが乱入し、
それをきっかけにユニットは誕生した。
その後WTLでジェフ・コブを加え3名となったが、
WK14での全敗など結果が出ないことが多く、
ユニットとしての評価も内外から批判があったことは事実だ。
あいつらは何をしたいんだ?つい最近までそのような声が多くあったわけだが、
その流れを変えたのはやはりオスプレイのNJC優勝と
今回のタイトル戴冠であると言えるだろう。
試合順もこれまでは前半戦でヤングライオンなどと戦うことが多かったが、
現在はLIJと抗争中であり、多くの大会でメインを任されている。
ではUEは今後本当の意味でファンからの支持を受け、
ユニットとしてその地位を確立知ることは出来るだろうか。
そのためにはやはりオスプレイが王者であり続けることが必須であるかと思う。
リーダーたるオスプレイが真のトップと認められれば、
ユニットとしてもその存在は大きくなるのではないだろうか。
また別のところでカギを握る存在となるのは、
現在スポークスマン的な立場であるオーカーンだろう。
彼の発信力は海外遠征帰りの若手レスラーというレベルははるかに超え、
新日本全体で見ても屈指の存在と言える。
賛否両論はあるがその発信力は内藤哲也やKENTAなど、
その方面でトップクラスのレスラーと肩を並べるかと思う。
そのオーカーンは現在、内藤哲也と抗争中であるが、
連日リング内外を問わず話題を提供し、ファンの注目を集めている。
オーカーンはここまで試合ではビッグマッチでまだ結果は出ていないが、
選手層の厚い新日本で、このキャリアの選手が常に
マッチメイクされること自体が凄いことである。
これは彼の自己プロデュース力の賜物と言える結果だが、
他のレスラーも大いに見習うべき部分はあるかと思う。
オーカーンの伸びしろはまだまだ計り知れないと言えそうだ。
また本当の最終兵器とも言えるジェフ・コブは、
UE加入後はフェイスターンし寡黙なキャラクターを確立し、
リング上ではさらなる凄みを見せつけている。
4.4両国では飯伏との絡みが最後見られたが、
今後二人は抗争に発展していくのか、次回シリーズ以降注目されるところだ。
そして最後はその両国で新加入したアーロン・ヘナーレについて書いてみよう。
これまで本隊所属として結果の出ない日々が続いたヘナーレだが、
UE加入後最初の試合でSANADAを下し、これまでとの変化をアピールした。
しかし彼の真価が問われるのはこれからだろう。
まず次のシングルマッチでSANADAを再び倒すことは出来るのか?
そしてこれまでとは違うレスラー像をファンに伝えることができるのか?
トップに昇りつめるならリング上の勝敗だけでなく、
それ以外の自己プロデュースや発信力などの要素も
現代のプロレスラーには必須である。
これまでの姿を捨てて、新しい一歩を踏み出したアーロン・ヘナーレ。
本隊の時のような停滞は許されない立場となったので、
ファンにその変化を伝えていく必要があるだろう。
さてここまでUEについて書いてみたが、ユニットとしては上り調子ではあるが
まだまだ本当の意味でその存在が確立しているとは言えないだろう。
そしてユニットとして認められるには、ある程度の立場を任されつつある
これからが重要であることは言うまでもない。
これまでの立場を変えるためにUEに集まった4名のレスラーが、
自分たちの力でその立場を変えることができるのか、
引き続き注目していきたいと思う。