今週2.23札幌大会で王者エル・デスペラードと挑戦者SHOにより行われる
IWGPジュニアヘビー級選手権。
この戦いは当初、スペシャルシングルマッチという形で発表されていたが、
紆余曲折の末、最終的にはタイトルマッチへと変更された。
この展開を振り返ってみると、前回の金丸義信とのタイトルマッチ後の
デスペラードを急襲したSHOは当初からタイトル挑戦を主張していた。
しかし王者デスペラードはそれを拒否したため、
即、タイトルマッチという形にはならなかったわけだが、
その後SHOがベルトを強奪し、またデスペラードが提案したリスクを、
SHOが受諾したことで、最終的にタイトルマッチに変更された。
そしてリスクを提案した側のデスペラードが東スポにて、
SOにリスクを背負わせた真意を話しているので、そちらを取り上げてみたいと思う。
👇
【新日本】IWGPジュニア王者デスペラードが挑戦者SHOに〝リスク〟を背負わせた真意 | 東スポWEB
このインタビューのなかでデスペラードは、すぐに挑戦を受けなかった理由として
このようなことを語っている。
👇
言えば(挑戦)できるっていうのが、そろそろなあっていうのがあって。俺みたいな偏屈な人間は、それだけじゃ簡単に乗らないよって。(挑戦者は)実績を持ってくるか、リスクを背負うかどっちかでしょ
つまりプロレス界の常識と言える部分に疑問を抱いた王者は
挑戦者もリスクを背負う覚悟が必要であるということを言いたいのだろう。
また今回のSHOのリスクは負ければストロングスタイル入りということだが、
それがなぜリスクになるのかについてはこのように語っている。
👇
デスペラードによればSHOは遠い昔、鈴木との練習に「僕も教えてください」と参加したが、次の日から来なくなった過去があるという。「否定する気はないんだよ。スタイルが違うのであれば、無理にやるつもりはないし。1日で、これいらねえやと判断してやめたところにもう一回戻るのが(リスク)。まあ自分が選択した道とは違うから、ペナルティーに近いっちゃ近いけど
これを見る限りSHOは若手時代かと思うが、みのるとデスペラードの練習を懇願したが、
1日で来なくなった過去があるようだ。
なぜ来なくなったのか、という部分には言及されていないが、
1日で辞めたところに戻るという選択はSHOにとっては、
デスペラードが言うように大きなリスクと言えそうだ。
また現在のSHOはHOTという場所で、ヒールとしてのポジションを築いているだけに
そのポジションがなくなるということは、大きな転換になることは間違いない。
しかしデスペラードはこのスタイルチェンジはそう悪いことばかりでもないとしている。
👇
単純にあそこ(H.O.T)にいて、モノ(凶器)使って楽しくやってるだけだったら、この先ないぞっていうのは見えているので。あれだけの体のコンディションをつくる能力があるんだったら、技術という方向にも目を向けたら、それは面白いんだろうなとも思うし
これはSHOの潜在能力を知っている、また評価しているからこその言葉かと思うが、
はたしてこの波乱含みのタイトルマッチはどのような結末を迎えるのか?
もしSHOが負けても、すんなりストロングスタイル入りとはならないことも
大いに予想されるだけに、最後まで目が離せない一戦となることは間違いないだろう。