4.6両国国技館で行われた、新日本プロレス春のビッグマッチ、SAKURAGENESIS。
今大会のメインイベントでは、内藤哲也vs辻陽太による同門でのタイトルマッチが
行われ、その戦いは期待に違わぬ白熱した戦いとなったが、
最後は内藤哲也が辻陽太から勝利し、今の新日本プロレスのトップの貫禄を見せた。
辻陽太とすれば、世代交代を叶えるため、憧れの存在である内藤哲也に
今回挑んだわけだが、一気に時代を変えることは出来なかった。
これにより辻陽太のポジションも一歩交代と事になるかと思うが、
この日の戦いはファン、そして本人にとっても忘れられない戦いとなったはずだ。
そんな辻陽太ならまたチャンスを掴むことは必ず出来るはずなので、
今後の巻き返しに期待したいと思う。
そしてこのタイトルマッチのもう一つのハイライトは、
試合後に繰り広げられた光景と言えるだろう。
まず前提として今回の試合前に辻陽太はこのようなことを語っていた。
”8年前の内藤哲也で来て欲しい”と。
👇
8年前、つまり2016年4月の両国大会といえば、
内藤哲也がIWGPヘビー級のベルトを初戴冠し、まさに制御不能なカリスマが
誕生した瞬間であったとも言える。
それを見た当時サラリーマンの辻陽太が、プロレスラーを目指したことは
今回の煽りVでも語られているが、それを体現するかのように、
試合後の内藤哲也は目録を渡しに来た木谷オーナーを投げ捨て、
そしてあの頃と同じように最後はベルトを放り投げた。
それを辻陽太は今回は眼の前で見たわけだが、
はたして辻陽太の胸にはどんな思いが去来したのだろうか。
それはあの頃の姿を見せた内藤哲也への感謝か、
もしくは乗り越えることが出来なかった悔しさか、
それは本人のみぞ知るというところだが、試合後のコメントで感情を爆発していた
姿を見れば、これまでにない感情を抱いたのかもしれない。
そして試合後のコメントで内藤哲也はこのようなコメントを残した。
👇
新しい選手の壁となって立ち塞がる。この状況がなんか嬉しくもあるなんて思いますよ
つまり新世代の壁となり、トップとして立ちふさがるということだが、
オカダやオスプレイが新日本プロレスから去った今、その役割を全うできるのは
内藤哲也しかいないだろう。
そんな内藤哲也を超えた選手がでてくれば、それが次代の新日本プロレスを背負う
選手になるかと思うが、はたしていつ、誰がこのカリスマを超えていくのか。
そんな新日本プロレスを引き続き注目していきたいと思う。