2.11広島大会で2冠王者飯伏幸太に対し、インターコンチ王座(以下IC)
のみの挑戦を表明した内藤哲也。
そして現在開催中のシリーズでも、バックステージコメントなどを通し、
連日その話題を振りまいている。
その飯伏幸太対内藤哲也によるIC王座戦は、今シリーズ最終戦である
大阪城ホール大会で行われるわけだが、もし内藤哲也が史上最多となる
7回目のIC王座を戴冠すれば、その先にはどんな未来が待ち受けているだろうか?
今回の記事ではそのあたりについてのことを書いていきたいと思う。
まず今回内藤哲也がICのみに挑戦した大義は、飯伏幸太が掲げる2冠統一阻止である。
そして内藤哲也が戴冠すれば2冠王座は離れることとなり統一は難しくなるだろう。
これで内藤哲也の目的は一応果たせるわけだが、きっと彼はそこだけを見ているのではなく、
その先のICの行く末もも考えているはずだ。
今シリーズのコメントで内藤哲也はこのように語っている。
今回俺が王座を獲り半年間防衛戦が組まれなければ自動的に返上となり、
自然に価値がなくなりIC王座はなくなるだろうと。
これが本音か内藤哲也一流の謎かけはわからないが、
その裏にはIWGPヘビーの権威の再構築とIC王座の意義の明確化が
あるのではないかと個人的には感じている。
正直IWGPヘビー級というタイトルは、2冠戦以降そのベルト単体の
価値は薄れてきてしまっているといっていいだろう。
そのベルトにあこがれプロレスラーになり、自らも戴冠した内藤哲也が
それを気にかけていないわけはないはずだ。
王座を再び分離し、至宝のベルト言われるIWGPヘビーの権威と意義を
再び構築すること。内藤哲也はそんなことを考えているのではないだろうか。
それがコメントにもあったIWGPヘビーへの敬意という言葉に表れているかと思う。
また内藤哲也はICに関しても同様に考えているのではないだろうか。
こちらのベルトも同様に2冠が同時に防衛されるようになってからは、
IWGPヘビー以上にその存在価値は低下している。
過去さまざまな因縁があるこのICのベルトに対し、コメントなどで
色々なことをうそぶいているが実は内藤哲也は思い入れが深いのではないだろうか。
それがあの中邑真輔をにおわせるコメントでないかと思う。
たしかに今でもファンの印象はIC=中邑真輔のイメージが強いのは事実だ。
その名前を出すことによりファンの興味を引き出し注目を集める。
そして注目を集めることにより、前哨戦を盛り上げその価値を高める。
そして結果的にタイトル自体の意義を高める。
これは内藤哲也しかできない方法であるが、
今多くの新日本プロレスファンが彼の一挙手一投足に注目しているのは事実だろう。
やはり内藤哲也はどの位置にいても新日本の中心と言える存在である。
ではそんな内藤哲也が戴冠後どんな相手と戦えば、よりベルトは輝きそうだろうか?
もちろん最高の相手は今回名前を匂わせた、ICの象徴中邑真輔だろう。
中邑真輔は現在ご存じの通りWWE所属であるため、現実的ではないが
何が起こるのかわからないのがプロレス界というものである。
もしこの超ドリームカードというべき対戦が実現すれば、
ICの価値が爆上がりすることは間違いないはずだ。
あの言葉がいったいどこにつながるのか、大いに気になるところである。
またもう少し現実的な事を言えば、
現在提携が本格化しつつあるAEW勢との戦いなら可能性は高いだろう。
モクスリー、ジェリコ、ケニーなど新日本ともゆかりのある選手などとの
タイトルマッチが実現すれば、それも世界的な話題となりタイトルの価値は上がるだろう。
新日本をこよなく愛する男が外敵から新日本のベルトを守る。
シチュエーション的にも最高であると言えそうだ。
ここまでいろいろな想像を書いてきたが、内藤哲也が戴冠すればやはり
面白い展開が待っていそうな気がするのは私だけではないだろう。
逆転の内藤哲也第二章の始まりはこのICからスタートするはずだ。