オカダカズチカが打ち出した新日本プロレスの新機軸、KOPW2020。
その1回戦が8.26後楽園ホールにて行われる。
改めてKOPW2020の概要を簡単に説明すると、
このタイトルはベルトが無く、年間単位でその座を争うこととなる。
またルールも対戦者同士がそれぞれ持ち寄り、
それをファン投票にかけ決定するということである。
つまり通常行われているルールでは
KOPWの試合は実施されないということになるだろう。
そしてこれまでの戦いの中で出場8選手
ならびにその組み合わせが発表された。
図らずしもその組み合わせ4試合中、
3試合がジュニア対ヘビーという構図になっている。
(実質オカダと裕二郎も同様の対格差はあるが。)
先だって行われたNJCでも話題となったこのジュニア対ヘビー。
今の新日本が打ち出す一つの大きな軸と言えるだろう。
そんなことも踏まえこのKOPWを考えると、
より楽しみも増えるのではないだろうか。
ではここからはKOPW1回戦の各試合について書いていこうと思う。
プロデューサーオカダの腕の見せ所、そしてこれから先につなげたい裕二郎
(出典:新日本プロレス公式)
このKOPWを立ち上げ実質プロデューサーという立場であるオカダカズチカ。
この新機軸の戦いの成否はこの男が握っているといって過言はないだろう。
その男が1回戦で相まみえるのは、
再開後から因縁が続く高橋裕二郎である。
言葉を選ばずに言うと、このオカダとの抗争が始まるまで、
新日本の分厚い選手層の中で埋没気味であった裕二郎だが、
ここ最近は一気にその存在感を高めているのは事実だろう。
しかしオカダとの抗争も下手をするとの1回戦で終わることも考えられる。
そうなるとせっかくつないできた線が途切れ、
裕二郎自身の立場が元の木阿弥になってしまう可能性もあるだろう。
裕二郎にとってはそれは何としても避けたいところである。
この機運を活かし長らく参戦できなかったG1参戦や
本格的にタイトル戦線にも参入したいしたいところである。
この戦いにはそんなテーマも隠されているように思う。
それをいかにうまく仕上げていくか。
まさにオカダプロデューサーの腕の見せ所と言えるだろう。
SANADAに届いたSHOからのラブコール
(出典:新日本プロレス公式)
『じゃあ、いいよ。ラブコール、受けてやる』
これはSHOからサブミッションマッチの提案を受けてのSANADAの答えだが、
さすが新日本一番の浮気者といわれている男。言うことが違う。
このKOPWはお互いルールを持ちより、
ファン投票で決定するはずなのだが、まさかのいきなりの受諾。
このままSANADAはルールを提案しないつもりなのか。
またはあえて焦らしているのだろうか。
もしかするとルールを提案するということを
理解していない線もSANADAなら十分に考えられるが。。。
この戦いのキーワードがギブアップであるなら、
どちらにせよサブミッション寄りのルールに収まることになるだろう。
この試合、SHOにとってはNJCや
先日のタッグマッチのリベンジがかかるが、
SANADAからすれば、大きなメリットは見受けられないと思う。
そんなSANADAがあえてこのKOPWに参戦したのは、
その先のオカダとの戦いを見据えているのではないだろうか。
IWGPヘビーという主流の座を昨年大いに盛り上げた二人が、
この新たな概念のもとで戦うというのも新鮮なモノだ。
両者がともに勝ち上がれば、次は4ウェイマッチで対戦する。
そこでは戦いの中で共闘する場面もきっとみられることだろう。
それはいつか組まれるかもしれない
オカダ・SANADAの夢のタッグの序章と言えるかもしれない。
また別の視点で言うとこのタイトルをSANADAがとれば、
新日本でのシングル初戴冠となるはずだ。
そしてその勢いのままG1も制覇すれば、
それは形を変えての2冠王と言えるだろう。
そうなればドームで内藤哲也との
2冠王同士の戦いが見られることとなる。
そんなことを考えればSANADAがKOPWに
参戦した意味も見いだせるかと考えた次第である。
さてKOPW20201回戦はあと、矢野通対BUSHI、
そして小島聡対エル・デスペラードが決定しているが、
そちらに関しての記事は次回に書きたいと思う。
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