7月28日、神宮球場大会の決定カードともに、
もうひとつの注目であったオカダカズチカの発案したプランが公となった。
その名もKOPW2020。
IWGP戦線から一歩引いているオカダが、
新たな概念を提案したということだ。
以下に会見でのオカダのコメントを抜粋し引用するので、
まずはご覧いただければと思う。
いろいろタイトルはありますけれど、こちらはベルトは作りません。あとですね、ただ普通に試合をしても他と同じタイトルになってしまうんですけれど、プロレスはいろんなルールがあります。三本勝負であったり、ラダーマッチであったり、金網マッチであったり、いろんなルールがあるんですけども、このタイトルに関しては自分が希望する“ルールを各自1つづつ”持ってきてもらいます。
そしてルールを持ってきてもらったものを1つづつ、なのでシングルマッチであれば2つのルールが出ると思うんですけど、そのルールをお客さんに“投票”していただいて、ルールを決めて、そこで戦っていきたいなと思います。
まずはですね、8月26日(※後楽園ホール大会)、8人で1回戦を4試合(シングルマッチ)を行います。そしてその勝者に8月29日の神宮大会で“4WAYマッチ”で対戦する。ここの4WAYというのは、ちょっと変わったルールなので、ここではルールは決めずに4WAYという形でやらせて貰って、そこでまた勝者を決めたいと思います(※この試合の勝者を『KOPW2020』認定とする)。
そして、その勝者がまた防衛戦を行っていって年末の大会、ちょっとまだどこかっていうのはわからないんですけど、年末の大会で最後また防衛戦をして勝った人には2020年度のトロフィーを授与して、この『KOPW2020』のタイトルはおしまいです。
(引用:新日本プロレス公式)
このコメントだけでは、少し理解が難しいかもしれないので、
私なりにこのKOPWの概要をまとめてみたいと思う。
目次
KOPWの概要
・タイトルのみでベルトは作らない
・1年間で完結
・ルールは参加選手が一つずつ持ち寄る
・その二つのルールをファン投票にかけ決定
・KOPW2020は8.26後楽園で8選手参加の1回戦
・決勝は神宮球場で4WAY
・年末興行(場所未定)で今年のチャンピオンを決める防衛戦を行う
ざっとまとめるとこのようなモノになるだろうか。
たしかにこの概念はこれまでの新日本には無かったものかもしれない。
そしてこのタイトルのポイントはおそらくこの二つとなるだろう。
①ルールは選手が考えて提示する。
②ファン参加型のタイトルである。
つまり既存のタイトルとは趣が異なり、うまくこのポイントを活用できれば、
これまでとは違う世界を見せることが可能であるということだ。
そして最もこれまでと違うところは、
ファンがルールを決めるところではないかと考えている。
自らが新日本のタイトルに参加できる。
これはファンにとってはかなり嬉しいことであると思う。
もちろん私も投票するだろう。
そのような参加型の体験、つまり新たなコト体験というものを
ファンに提示するということが大きなテーマかもしれない。
参加が予想される選手や考えられるルールは?
それでは8.26後楽園で行われるKOPW1回戦に参加が予想される選手は誰だろうか。
まずそもそもだがこの参加選手というのは、どのように募るのだろう?
タイトルの主旨を考えれば、
立候補制が一番筋が通っていそうだがどうだろうか。
もし立候補制でなければ実行委員長的な
オカダの指名となるのだろうか。それとも会社が決めるのだろうか。
そのあたりの明記はなかったので現状は不明である。
当ブログでは単純明快に立候補制で考えてみたいと思う。
まず始めは早速ツイッターで興味を示しているエル・デスペラードだ。
面白い
— El Desperado (@ElDesperado5) 2020年7月28日
[KOPW2020]
ルール持ち寄りってのは実にタイチや俺向き
対第三世代ブースターパック「クローズライン禁止・ヘッドバット禁止・キック禁止・アルゼンチン禁止」
色々やり方はあるな
ライガーとヴィールスが打撃禁止ルールで試合したこともあるし
意味合いは違うけど https://t.co/8m4etui5x4
(エル・デスペラードツイッターより)
このツイッター内でも自分向きと書いているが、
類まれなプロレス頭を持っている
デスぺはまさにこのタイトル向きの選手と言えるだろう。
ルールを考えること、ルールに順応すること、
デスぺはその両方のスキルが長けている選手であると言えよう。
そして先日NEVER戦線にも一区切りがつき、テーマを探していたかと思う。
この男がKOPWに参戦しない理由はどこにもないはずだ。
次に挙がるのはやはり今オカダと抗争中のこの男か。
そう、高橋裕二郎である。
裕二郎もまたどのようなルールにも対応できるような印象がある。
R指定時代のキャラクターを押し出せば、面白そうなルールも提案できるかと思う。
デスぺと裕二郎。
この二人へのファンの期待感はこのような形式のタイトルでは、
これまでの以上のモノがあると思う。
新たな概念のタイトルから、新たな概念のスターが生まれれば、
このタイトルを創設した意義もより高まるのではないだろうか。
ではここからはこのKOPWで行われそうなルールを考えてみようと思う。
まず前提としてこのKOPWは、通常の60分1本勝負などのノーマルなルールは
行われないということだろう。
そう考えると全ての試合に何かしらの
イレギュラーなルールが加わるということだろう。
であれば真っ先に考えられるのはハードコア系のルールかと思う。
ラダーマッチ、エニウェアフォールマッチ、ノーDQマッチなど、
様々なルールが提案される可能性があるだろう。
また技の制限や決着方法の制限などの方向も考えられるだろう。
その結果このKOPWが強いだけでは獲得できない、
つまりプロレス頭が問われるようなタイトルとなれば、
俄然、見る側からすれば興味が湧くようになるかと思う。
まずは1回戦、誰がどんなルールを持って登場するのか、大注目である。
オカダカズチカの提唱したこの新機軸が成功することを願い、
当記事を終わりたいと思う。
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