いよいよ明日に迫った新日本プロレス
上半期最大のビッグマッチであるドミニオン。
前回の記事(上記参照)ではその前半戦2試合について書いてみたので、
今回の記事ではIWGP世界ヘビー級王座決定戦を含む
後半3試合について書いてみたいと思う。
それではまずはじめに5.4福岡大会での延期から約1か月の時を経て実現する
IWGPジュニアヘビー級のタイトルマッチから進めていこう。
延期となった福岡大会までの前哨戦でも熱い戦いを繰り広げていた二人だが、
基本的にその構図は今回の前哨戦でも変わりはなかった。
YOHに対する想いを吐き出している王者デスぺに対し、
YOH自身は真っ向から言い合うのではなく、淡々といなしている印象である。
両者のキャラクターと言えばそれまでだが、
最近のジュニアのタイトルマッチと比較すると
どこか物足りなく感じている方も多いのではないだろうか。
とはいえ試合となれば熱戦が保証されているジュニアの戦いであるが、
今回はデスぺが病み上がりということもあり、そのあたりも心配されるところだ。
自らを暫定王者と呼び、ヒロムの復帰までは
この王座を守ると公言しているデスぺだが果たしてその約束は実現できるだろうか。
またYOHからすればシングルのタイトルを奪えば、ジュニア2冠王となり、
そしてシングルの初防衛戦では盟友のSHOとの3K対決が濃厚だろう。
ともに負けられない理由をもつ二人であるが、
果たして軍配はどちらに上がるだろうか?
では次はついに実現となった飯伏幸太vsジェフ・コブの
SPシングルマッチについて書いてみたいと思う。
4.4両国から因縁が勃発していた両者だが
その決着戦がついにこのドミニオンで実現する。
本来ならおそらく5.15横浜大会で行われていたことを考えれば
二人は約1か月弱その対決を待たされたと言えそうだ。
そしてその分今回の両者の戦いはより熾烈なモノになるだろう。
UEに加入後、ある意味破壊的な強さを見せているコブだが、
その勢いのまま前王者飯伏幸太をも飲み込むのだろうか。
上に添付したコブのインタビューにもあるが、
これまで正当に評価されていなかったという思いがパワーとなり
それを飯伏にぶつけることが出来れば、今回の戦いで勝利する公算は高くなるだろう。
そしておそらくこの試合の勝者は今回新王者が決まるIWGP世界ヘビー級王座の
№1コンテンダーとなるはずである。
もしコブがその座を射止めることになれば、
それはまさに実力に比例したはじめての正当な評価と言えるのではないだろうか。
そして最後は今大会のメインイベント、オカダカズチカと鷹木信悟によって
行われるIWGP世界ヘビー級王座決定戦である。
統一されるまでのIWGPヘビーの象徴であったオカダと、
現在の新日本でもっとも勢いがあると言っていい
鷹木信悟により決定される今回の新王者決定戦。
まさに現在の新日本の頂上を決めるに相応しい戦いと言えそうだ。
当ブログでもアンケートを実施しているが、そこでも票数は拮抗している状態だ。
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それはつまりファンの方もどちらが有利か決めかねているということだろう。
個人的な考えで言うとこの混迷を治めるために
オカダが王座を戴冠するのではと思っているが、
あえて混迷の時期だからこそ鷹木信悟に任せてみるとも考えられる。
鷹木信悟からすれば、もしここで敗れるようなことがあると、
NJC決勝戦、そして前回のオスプレイとのタイトルマッチに続き、
ビッグマッチで3連敗ということになったしまう。
自ら鷹木信悟待望論を叫ぶ、ジァイアニズム溢れるこの男にとっては
それは屈辱的なことに他ならない。
よってこの試合ではこれまで以上に激烈な鷹木信悟を見せてくれることだろう。
プロレスラーとして同じルーツを持つ二人による
ここ新日本プロレスで初めてとなるタイトルマッチ。
はたして勝つのはどちらになるだろうか。
さて前回記事と合わせここまでドミニオンの見どころについて書いてみた。
平日開催となり現地観戦やリアルタイムでの視聴が難しくなった方も多いかと思うが、
選手たちが見せてくれる熱い戦いは開催日が変更になろうとも何も変わることはないはずだ。
そんな熱い戦いが繰り広げられるであろうドミニオンは6月7日(月)18時スタートだ。