ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】 ブシロード株主総会から見えたこと

 

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(出典:ブシロード公式)

 

 

先月10月27日に新日本プロレスの親会社である

ブシロードの定時株主総会が実施された。

 

 

今回はメイ前社長の退任やそれに伴う大張新社長の

就任などもあり、新日本プロレスファンもこの総会には

注目していたのではないだろうか。

 

 

その決算報告の中で発表されていたが、

新日本プロレスの売上はグループ全体の

売上の10%超えているとのことだ。

 

 

グループ会社1社で全体売上の1割を超えるということは、

数あるブシロードグループの中でも、新日本プロレスは

優良企業であると言えるだろう。

 

 

また売上は約46億円ということであり、

コロナ禍の影響で昨期よりは減少しているが、

以前メイ前社長が言及していた通り黒字で着地している。

 

 

しかしそのような結果であったが、

今回新日本プロレスは、というよりブシロード側が

社長交代という決断を下したわけだ。

 

 

それはSNSなどで見るメイ前社長の言葉

(今回の人事は会社が決めてこと)

から理解できることかと思う。

 

 

それについて部外者である私が

あれこれ言うことではないだろう。

 

 

そのような企業にも内部でしか

わからない事情というものがあるからだ。

 

 

ただ一ファンとして新しく社長に就任された大張氏が

これまで以上の新日本プロレスを

作ってくれればと切に願うばかりである。

 

 

また今回の決算は2020年7月期ということなので、

コロナ禍の影響は2月以降の半年間となるが、

 

 

新日本プロレスの売上の減少がこの程度で収まった

大きな要因はやはりダブルドームの成功があったからだろう。

やはり2日間で7万人という集客のパワーはすごいということである。

 

 

またそれとは別の視点で見ると、

今回のコロナ禍の影響が本格的に数値として出るのは、

次の2021年7月期ということになるはずだ。

 

 

2021年7月期ということは今年8月以降が該当する。

その中で最初の大きなシリーズと言えば、

先日閉幕したG1クライマックス30である。

 

 

そこで昨年のG1と今回のG1の動員数を

ざっと比較してみたのだが、

動員数は昨年が約10万人に対し今年は約4万人であった。

 

 

昨年と大会数は同じであり、使用会場もほぼ同様であるので、

この数字は単純に昨年と比較し動員数は4割ということになる。

会社としては決して喜べない数字であろう。

 

 

また改めてG1の各大会の観客数を見てみると、

両国での3000人弱がMaxと、これまでの新日本プロレスでは

考えられない数字が並んでいた。

 

 

そのようなことから考えると売上も同様に

その厳しい水準で推移していると言えるだろう。

 

 

繰り返すが経営視点で見れば、

当たり前だがかなり厳しい数字である。

 

 

コロナ禍の影響でこのような推移となるのは、

何もエンタメ業界に限ったことではないが、

 

 

昨今の右肩上がりであった成長度合いを考えると、

この状況は思いもよらないことであり、

かつ苦境であることは間違いない。

 

 

またこの状況の終わりが見えていればよいのだが、

現状ではその終わりが見えていないのが事実だ。

 

 

つまり規制制限などがいつ解除されるかは

いまのところ不透明であり、

 

 

かつ解除されたとしても会場にお客様が

帰ってくるとは限らないということである。

 

 

そしてその影響が顕著に出ることになるのが、

2021年7月期ということである。

普通に考えれば、今期より厳しい数字が出てくることになるはずだ。

 

 

もちろん新しく就任した大張社長もそれに対し

手をこまねいているわけではないだろう。

 

 

その対策として興行収入以外の収入を伸ばす戦略を、

考え実行されるであろう。

 

 

また肝心のリング内の充実を図るためにも、

これまでと違う展開や提携、選手の投入などを

考えているかと思う。

 

 

ピンチはチャンスという言葉もあるように、

今の状況は何かを変える、

そして何かを試すのには絶好の機会であるともいえる。

 

 

この状況下で我々ファンひとりずつが

できることは限られていることと思うが、

 

 

多くのファンそれぞれが、自分ができるそれぞれの方法で

新日本プロレスに貢献することはできるかと思う。

 

 

今回のブシロードの株主総会のニュースを見て、

改めてそんなことを思った次第である。

 

 

 

 


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