約1か月後に迫った年間最大興行であるWRESTLE KINGDOM16(以下WK16)。
2022年は東京ドーム2連戦に加え、NOAHとの対抗戦が行われる予定の
横浜アリーナ大会も開催され全3大会と過去最大のボリュームである。
現在発表されているカードは1.4で行われる
鷹木信悟vsオカダカズチカのIWGP世界ヘビー級選手権。
そして1.5で行われる1.4の勝者とウィル・オスプレイによる
IWGP世界ヘビー級選手権である。
しかしここに来て皆さんもご存じのように、
コロナウイルスの新たな変異株が発生し事態は予断を許さない状況となっている。
現在日本政府が発表している情報を整理すると、
ビザの取得の有無を問わず、外国からの入国が今月末まで出来ないということだ。
先月末、新日本プロレスの大張社長はオスプレイの来日に問題はないと
語っていたのだが、現在の情報を見るとそこから状況が変化した可能性が高い。
つまりそれはオスプレイを筆頭とする、
今現在日本以外にいる選手たちの来日が難しいということである。
WK16ではカードを発表済みのオスプレイに加え、
バレットクラブのリーダーであるジェイ・ホワイトや
アメリカ在住の現US王者KENTAの参戦も期待されていただけに、
もしこのままの状況が続けば、彼らの来日が難しくなり、
新日本プロレスはその対応を余儀なくされる可能性があるだろう。
おそらくであるが上述した3選手はWK16でキーとなるポジションを
任されるだけでなく、1.8横浜アリーナのNOAHとの対抗戦でも
重要なポジションを担う可能性が高い選手だ。
オスプレイは1.5の結果次第ではIWGP世界王者に君臨している可能性もあり、
新日本の王者としてノアの選手と戦う可能性があり、
またKENTAは1.1NOAH武道館大会にも参戦を予定しているので、
その流れから横浜大会でも重要な戦いが組まれるはずである。
そしてジェイもアメリカのインタビューで対抗戦で戦いたい相手として、
丸藤正道の名前を出しており、この戦いがもし組まれれば
横浜大会の大きな目玉カードとなりそうだ。
上述したようにこれらの選手はWK16において
欠かすことの出来ない選手たちであるが、
会社としては彼らが来日できない時の準備は必要となるだろう。
そうなると、別の視点で考えれば現在日本にいる選手たちにとっては
大きなチャンスであるとも言える。
特にオスプレイの来日が不可能となれば1.5のメインの座が空くだけに
誰がその代わりを務めるのかは大きな注目を集めることだろう。
オスプレイの代わりにIWGP世界ヘビー級王座に挑戦し、
かつドームのメインを担うに値する選手。
分厚い選手層を誇る新日本プロレスであるが、
この大役を担える選手はほんの一握りだ。
もし本当にこのような事態になれば、その大役を担えるのは
おそらく内藤哲也しかいないだろう。
ファンと約束していたドームのメインに戻るという約束が
外的要因であるが、その手に戻ってくる可能性は十分にあるはずだ。
おそらくこの問題に関しては、結論はWK16直前まで出ないかと思うが、
引き続き注目しておく必要があるだろう。