昨日行われた新日本プロレス棚橋弘至新社長の就任記者会見。
新日本プロレスでは19年半ぶりの選手兼任社長の誕生ということもあり、
プロレス界にとっても非常に注目された会見であったかと思う。
詳細についてはすでに公式サイトにアップされているので、
そちらをご覧いただければと思う。
👇
また動画も公式サイトよりアップされているので、
そちらもご覧いただければよりリアルな姿が確認できるので、
ぜひご視聴いただければと思う。
👇
この記者会見はまず木谷オーナーのコメントから始まったが、
オーナーのコメントを要約すると大張前社長はそもそもブシロード入社後から
約5年程度の期間で働くことを考えていたようだ。
そしてその間に新日本プロレスの社長となり、在籍中に未曾有のコロナ禍という
出来事が起こったわけだが、皆さんもご存知の通りそれに対応するため
さまざまな施策を実行した。
それらは成功を一定の成功を収め、業績もコロナ禍以前の近いくらいに回復したが、
ここからは観客動員を増やすという次のフェーズに入るということであった。
そのためには新たなフラッグシップとして棚橋弘至という存在が適任と考え、
今回の人事になったということだろう。
そしてそれを受け棚橋弘至新社長の決意表明が始まったわけだが、
大きく分けた3つの目標を掲げた。
その目標をまとめると以下の3つということになる。
①東京ドーム大会を超満員にする
②地方でのタイトルマッチを増やす
③スポンサーとのパートナーシップの強化
このなかでファンとして特に気になるのはやはりドーム大会の満員と
地方でのタイトルマッチ増加ということだろう。
まず東京ドーム大会の超満員というところだが、
これは近年の新日本プロレスの悲願ということになるだろう。
コロナ禍直前の2020年は2日間の開催で約7万人動員と多くの観衆を集めだが、
Wドームということもあり超満員ということではなかった。
その後は今年のドーム大会を含め3年間コロナ禍の中での開催ということもあり、
動員自体はかなり減少したことは事実である。
そしてまもなく行われる2024年大会は久々に制限のない中での開催であるが、
現時点でスタンド席以外は完売となっている。
これは昨年までと比較すると大きく伸びているかと思うが、
超満員にするにはここからのさらなる仕掛けが必要かもしれない。
よって次のWK18での超満員は厳しいかもしれないが、
2025年は1.4が週末ということでかなり期待が持てるかと思う。
それまで1年かけて棚橋弘至新社長がどんな新日本プロレスを見せてくれるのかで、
動員が決まるかと思うが、はたして1年後に公約は実現できているだろうか。
そして2つ目の目標として”地方大会でのタイトルマッチ増加”を掲げたわけだが、
これは低迷期であった2000年代ではしばし行われていた。
しかし新日本プロレスが大きくなってからは、タイトルマッチはほぼ首都圏や
地方の大都市限定となり、普段余りプロレスをあまり生で見ることができない
地方のファンにタイトルマッチを届けることはできていなかった。
これらの重要性を棚橋弘至新社長は身をもって知っているだけに、
来年以降、これまで行われていなかった場所でのタイトルマッチが増加していくかもしれない。
そうなればやはり見に来たいと思うファンも確実に増えると思われるだけに、
来年以降の棚橋弘至新社長の采配に期待したいと思う。
そして気になる棚橋弘至自身の選手としての去就であるが、
今回のコメントを見る限り早期での引退という選択肢はなさそうだ。
棚橋自身も選手としてIWGP世界ヘビー級王座の獲得を目指すと公言しているだけに
しばらくはこのままのスタイルで選手としての活動も並行して行うことになるだろう。
はたして棚橋弘至は社長として、まだ未戴冠のIWGP世界ヘビー級王者という
リング上の頂に届くのか、こちらも注目しておきたいと思う。
今後は社長として棚橋弘至には大きな期待と重圧がかかるが、
逸材と呼ばれる男はきっとそれらもこれまで同様に乗り越えていくことだろう。
そんな新しい段階に入った新日本プロレスを今後も応援していきたいと思う。