くしくも同じ3.26、27の両日に東西の大会場でビッグマッチを開催する
ブシロード傘下の新日本プロレスとスターダム。
両団体とも男女それぞれの団体の中では自他共に認める
圧倒的なナンバー1の存在であるが、今回の2日間にわたるビッグマッチの開催は
その実力を証明しているといえるだろう。
ではなぜこの両団体はこれほど圧倒的な力を持ち続けるのか?
その最大の理由はやはり圧倒的な選手層ではないだろうか。
特にこれはスターダムに顕著に言えることかと思う。
現在新日本プロレス以上に波に乗っていると言われているスターダムだが、
それを証明するかのように他団体からも多くの選手が集結している。
また今回の両国に関しては元WWEスーパースターとなった
KAIRIまでが登場するとあって大きな話題をさらっている。
人がいるところに人は集まる。
これはビジネスの世界でも言われていることであるが、
まさに現在のスターダムはそれを体現していると言えるだろう。
この流れを考えると今後も女子プロレス団体の1強として
スターダムの独走が続くことは間違いないだろう。
そして新日本プロレスも選手の集合離脱を繰り返しつつ
他団体からも多くの選手を吸収してきた歴史がある。
近年は基本的に鎖国政策をとっていたので、その傾向は強くなかったが
50周年という節目の年である今年を契機に門戸開放を開始した印象だ。
プロレスラーとしてより高みを目指すために、
その舞台として最適なのは、国内であれば新日本プロレスという認識は
今後も変わらないだろう。
現在の陣容でも高いクオリティの戦いを我々ファンに提供してくれているが、
マンネリ化を解消するためにも、選手の新陳代謝は必要となるはずだ。
海外団体との交流も含め、よりその勢力の拡大を目指していることは
最近の傾向からもよくわかるところだ。
その結果ファンにとって多くのドリームカードが実現すれば
より多くのファンを集め独走に拍車がかかるはずだ。
新日本プロレスは今後も業界の盟主としての矜持を見せてくれることだろう。
また独走のもう一つの大きな理由はブシロードの知見を活かしたサポートだろうか。
それ以前との最も大きな違いは何かというと、
それは世間に向けた露出量というところにあるかと思う。
木谷オーナーの言う、流行っている感を意図的に演出し、
世間に向けアピールする手法は両団体の発展に
大きく寄与したことは間違いないだろう。
そしてその広がった知名度を活かし、
それぞれの選手たちがSNSなどで個人的にも発信を行う。
これらの方法は今では当たり前のように思えるが、
以前では考えられなかったことだけにやはりブシロード傘下となったことは
両団体にとって大きなターニングポイントであったかと思う。
そう考えると親会社であるブシロードと新日本プロレス、スターダムは
今、理想的な関係と言えるのかもしれない。
そんな両団体は本日ビッグマッチ2連戦の最終日を迎える。
はたしてリング上ではどんなドラマやサプライズが生まれるだろうか。
それらの展開を引き続き追いかけていきたいと思う。