6月30日、新日本プロレスの公式サイトより以下のニュースがアップされた。
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それは海野翔太、成田蓮、辻陽太の3選手を公式に令和闘魂三銃士として命名する、
という内容のニュースであった。
彼ら3人は昨年後半より続々と海外修行から凱旋帰国し、
その戦いの場を新日本プロレスに移し実績を重ねている。
また3人は揃ってまもなく開催されるḠ1クライマックス33にもノミネートされ、
同じAブロックで争うことが決まっている。
そのような経緯もあり今回新日本プロレスとしてこのような発表を行ったのだろう。
しかしこのニュースを見て多くのファンはこのように思ったのではないのだろうか?
なぜ新日本プロレスがわざわざ公式でこの発表を行ったのか、ということを。
よってここからは今回のこのニュースの意味を考えていきたいと思う。
まず新日本プロレスの三銃士の歴史をたどると以下の様になっている。
(公式サイトより抜粋)
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闘魂三銃士とは、1988年当時、同期の武藤敬司選手、
蝶野正洋選手、橋本真也選手によって結成され、 一時代を築いたユニットの呼称。 その後、2004年には同世代の棚橋弘至選手、中邑真輔選手、
柴田勝頼選手が、“新闘魂三銃士”と命名されています。
多くのファンの方は上記に関してはご存知のことかと思うが、
やはり今でも三銃士と言えば武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也が頭に浮かぶはずだ。
彼らは特に2000年以前の新日本プロレスを文字通り切磋琢磨し牽引していたが、
どちらかと言えば3人の関係は良好な印象である。
しかしその後結成された、棚橋弘至、中邑真輔、柴田勝頼の新闘魂三銃士に関しては、
ライバル関係が強く、短期間に組んでいた時期もあったが、
先人の闘魂三銃士とは違った趣であったと思う。
そして今回の令和闘魂三銃士がどちらに似通っているかといえば、
現時点の印象では間違いなく新闘魂三銃士の方であると言えそうだ。
それは辻陽太のこのツイートを見てもよく分かるだろう。
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— 辻陽太 (@tsuji_njpw) 2023年6月30日
大張社長、いつまで新日本プロレスは過去にしがみつくんですか?
— 辻陽太 (@tsuji_njpw) 2023年6月30日
なぜ俺を”ジョンのスネかじり” “柴田の真似事野郎”と並べたがるのか。
彼らは同期2人で青春物語してるんじゃなかったの?
木谷オーナー、最近は新日本プロレスワールドをご覧になってますか? https://t.co/Mou0Zz5LWO
この上層部への提言と言えるツイートは師匠格の内藤哲也を彷彿させるが、
おそらく他の二人も同じような思いを持っていることだろう。
しかしこのニュースがSNSなどを中心に盛り上がっていることも事実であるので、
これは新日本プロレスからの謎掛けという部分もありそうだ。
つまり来るḠ1クライマックスを盛り上げるためのプロモーションとも言えるが、
はたして新日本プロレスの真意はどこにあるのだろうか。
そして別の意味で注目されるのは同じ世代とも言える上村優也の処遇だろう。
現在上村は海外修行中の状態であるがあまり情報としては流れてこない。
そもそも修行先にLA道場選択した上村だが、
そのLA道場も現在は修行開始時とは様相が変化しているだけに、
一体彼がこのニュースを受け何を感じているのかが気になるところだ。
修行の期間を考えればまもなく帰国することも考えられるが、
彼は一体どのような姿で帰って来るのだろうか?
同期の辻陽太が強烈なインパクトで帰国し、
LIJに新加入するなどの話題を振りまいていることを
上村優也が知らないはずはないだろうから、
それに匹敵するようなインパクトを残したいところだ。
考えられることは同じLA道場で研鑽した多くの選手がBULLET CLUB入りしただけに
彼もその方向での帰国、つまりヒールターンすることも大いに考えられそうだ。
はたして今回のこの令和闘魂三銃士のニュースは今後の展開にどんな影響を与えるのか?
G1の行方とともに注目していきたいと思う。