8.7に行われたG1CLIMAX32大阪大会2日目。
この日の対戦カードは前日に比べると、少し弱かった印象があったが、
それを跳ね返すような大きな衝撃がメインイベントで起こった。
そう、それは新日本プロレスの強さの象徴であり、
このG1でも3連勝を飾っていたオカダが、
新怪物と言えるジョナに敗れたのだ。
この試合オカダにも途中惜しい場面もあったが、
全体を通してみればある意味完敗と言っておかしくない内容であったかと思う。
それはまさに衝撃の結末と言っていいだろう。
WWE退団後、アメリカのSTRONGに参戦していたジョナだが、
正直G1開始前にオカダから勝利すると考えていたファンは多くないはずだ。
しかし初戦は矢野通の前に敗れたが、
その後の戦いでジョナは評価を上げ今回のオカダ戦を迎えた。
特に8.5愛媛大会で行われたジェフ・コブとの戦いは
プロレスを知らない人にも伝わる内容であり、
今年のG1のベストバウト候補と言えるだろう。
そしてその勢いのままジョナはオカダまでをも
一気に飲み込んだというわけだ。
この結果をもってオカダの独走と思われたAブロックも
混戦を迎えたと言えそうだ。
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この日の勝利でトップに並んだジョナは残り2戦、
アーチャーとファレ戦が残っている。
そしてトップに並ばれたオカダはローラーとアーチャーという並びである。
ともに最終戦が武道館ということを考えれば、
Aブロックの行方は最終戦までもつれ込むことになりそうだ。
そして両者との対戦を残しているアーチャーも連勝すれば
ブロック突破の可能性を残しているだけに、
この三つ巴の戦いから目を離してはいけないだろう。
そしてこの日の大阪大会のアンダーカードで、
バレットクラブvsユナイテッドエンパイアの戦いがあったが、
そこで現IWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトと
現USヘビー級王者のウィル・オスプレイが対峙した。
この両者の戦いはコロナ禍もあり久しく見ていなかった印象があり、
コメントなどを見ても今後の展開が期待されるところだ。
現在の新日本プロレスにおけるトップ外国人選手である二人は
ともにまだ若くこれからも長きにわたりライバル関係が続くだろう。
タイプは異なる二人であるが、ともに天才的な才能を持っているだけに
さらに成長した今戦うことになれば、どのようなものになるだろうか。
その舞台に相応しいのはやはり東京ドームであるが、
お互い現在のタイトルを保持し向き合うことになるのか。
この二人の対決の実現に期待しておきたいと思う。