12.19代々木第二体育館で行われた最後のタカタイチ興行。
その特別な大会で新日本プロレス内の枠にはとどまらない
ストーリーが生まれることとなった。
今回新たなストーリーとして生まれたものは二つあり、
一つはエル・デスペラードと佐々木大輔。
そしてもう一つは鈴木みのると葛西純である。
ではまずはエル・デスペラードと佐々木大輔のストーリーについて
書いていきたいと思うが、もともとデスペラードは以前から
カリスマと呼ばれるDDTの佐々木大輔の名前を出し戦いたい相手と公言していた。
それが今回新日本プロレス本線ではなく、タカタイチ興行で実現したわけだが、
別の見方をすればタカタイチ興行だからこそ、実現したカードともいえる。
新日本プロレスとDDTは近年を見る限り交流というものがなく、
関係が良好ではないのではと言われていた。
我々には両団体の本当の関係性はわからないが、交流がなかったことは事実だけに、
このならず者とカリスマの対戦が実現することは難しいと思われていたが、
ついに2022年の年末にタッグながら両者が激突することになった。
そうなれば次に二人が求めることは同じであり、
それはシングル、そしてノーDQマッチでの対戦である。
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デスペラードのマイクアピール
せっかく、できたのにな。オレたちも一個前みてえにノーDQにすればよかったな(場内拍手&歓声)。続けてえのはヤマヤマだがな、タカタイチが終わるんだ。この興行でタカタイチ、おしまいなんだ。オレたちの興行じゃねえんだ。TAKAみちのくとタイチの、大事な大事な周年興行、終わっちまう。そのタカタイチで、この芽を次につなげようじゃないっすか、ね(場内拍手&歓声)。
タカタイチ、終わっちまうんだよ。タカタイチだからできるカードだったかもしれねえけど、オレとカリスマが、リングで、どこのリングでも、こうやって試合してんだからよ。
オレ、次、1.4でタイトルマッチ、あるんすよ。なあ? 葛西さんにも約束してるし、いまさら一個二個増えたところで、オレが葛西さん相手に、した約束が軽くなるとも思わねえし、全部叶えるし。オレ、アンタとタイトルマッチがしてえんだよ(場内拍手&歓声)。
やろうじゃねえかよ! なあ? なあ、このままノーDQで続けたら、どっちかがダメになるまで続けちゃうけど、オレモも葛西さんと約束したから。必ず生きて、次につなげるんだ。この試合は絶対、次につなげる(場内拍手&歓声)。いいか? DDTさんに上がることになるかもしれねえ。アンタが新日本に来ることになるかもしれねえ。もしくは、オレが葛西さん追っかけてフリーダムス行って、そこにアンタが現れることなんかもあるかもしれねえ!(場内拍手&歓声)。
全部巻き込んで! オレは夢を見させてもらいますよ。アンタと一緒に! 全部! ひっくり返させてもらう! こないだ、ディーノさんが言ってたでしょ、アンタんとこで。リングの上で政治はいらねえって。いらねえんだよ、やろうぜ。ただ、楽しく戦おうぜ。
最後、こうやってイスで頭かち割ったっていいじゃねえかよ。次はノーDQだ
佐々木のマイクアピール
好き勝手しゃべられたあとだから、オレはもう、何もしゃべることはない。ただ! オマエが、デスペラードが開けたそのドア、開けっぱなしにしといてくれよ、オイ
このマイクアピールを聞く限りデスペラードが1.4東京ドームで
タイトルを獲得すれば、その初防衛戦の対戦相手に
佐々木大輔を指名したということとなる。
これが実現すれば本当にすごいことと言えるが、
はたしてデスペラードは自身の夢を叶えることができるのか。
この二人のストーリーの続きには注目しておく必要があるだろう。
そしてこの大会で起こったもう一つのストーリーは
プロレス王鈴木みのるとデスマッチのカリスマ葛西純の
あまりにも危険な遭遇である。
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上の動画を見てもわかる通り急遽ノーDQで行われたこの対決は
お互い流血する激しい戦いとなった。
そして勝利した鈴木みのるは試合後、
葛西純に対しこのような言葉を投げかけた。
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まあまあ、楽しかったぜ(場内拍手&歓声)。世界一のデスマッチ王、葛西純、さん(場内拍手&歓声)。もう一度、オマエの目の前で名乗ってやる。オレがプロレス王、鈴木みのるだ!(場内拍手&歓声)
まさにプロレス王らしい発言であるが、こうなればファンが期待するのは
二人のシングルマッチしかない。
2022年をもって鈴木軍を解散すると宣言した鈴木みのるは
おそらく来年以降はより自由にプロレス界を渡り歩くことになるだろう。
そうなれば再びどこかの舞台でデスマッチのカリスマと遭遇することは
大いに考えられるところだ。
はたしてプロレス王とデスマッチのカリスマとのあまりにも危険な
シングルマッチは実現するのか?
その実現に期待しておきたいと思う。
2022年12.19で生まれたこの二つのストーリのネクストは
いったいどのように今後展開していくのか。
引き続き注目しておく必要があるだろう。