5.24後楽園ホールで行われたBOSJ29。
この日から前哨戦がなく、全試合がリーグ戦となり
選手にとってはより過酷なスケジュールとなる。
そんな中行われた後楽園ホール3連戦の初日。
SNSなどでは神興行と呼ばれるほどの素晴らしい大会となった。
また観客動員数もコロナ禍以降後楽園ホールでは最多となる1215人を動員し
それも大会の盛り上がりに大いに貢献したことは間違いないだろう。
やはりプロレスというジャンルはファンの力が重要であると改めて感じた次第だ。
そしてそんな素晴らしい大会を締めたのはエル・リンダマンであった。
この日リンダマンはメインでデスペラードに勝利し大会を締めたわけだが
この光景がここ新日本で見られるということは少し前までは考えられなかったことだ。
今大会をリンダマンが締めたこと。
その意味はかなり大きな意味があるはずだ。
ここまでのBOSJを見てみるとメインで勝利し大会を締めてきたのは、
石森太二・エル・デスペラード、高橋ヒロムという
名前も実績もある選手たちだ。
そんな中今大会他団体の選手であるリンダマンが大会を締めた。
それはそれだけファンから支持され、また新日本プロレスに評価されているという証拠だろう。
また今回デスペラードに勝利したことで、
逆にこの二人のドラマはこれから始まっていくのではないだろうか。
その続きは新日本プロレスで行われるのか、
それともGLEATのリングで行われるのかはわからないが、
ここで終わりということはないはずだ。
エルの称号を持つ二人の戦いはこれからが本番ということになるだろう。
また今大会のその他のトピックスとしては、高橋ヒロムと金丸義信の一戦だろうか。
この試合は7分弱という試合時間で金丸がヒロムに完勝したわけだが、
まさに金丸は何もさせずにヒロムに勝利した。
これが金丸義信の真の実力であるといえばそれまでだが、
この男の実力はやはり計り知れないものがあるということだろう。
そんな金丸の次の戦いはヒロムに次ぐ大物と言える
現IWGPジュニアヘビー級王者石森太二である。
元々石森にとって前団体時代から天敵とも言える存在だが、
この日のヒロムの試合を見れば、より不安を抱いたのではないだろうか。
現チャンピオンにして、絶対王者と呼ばれる石森を止めるのは
この日ヒロムを倒したヒールマスターなのかもしれない。
さて上述した通り今後BOSJのリーグ戦は両ブロックとも連戦が続いていく。
はたしてより過酷となるこのリーグ戦を勝ち抜き、武道館のメインに立つのは誰になるのか。
引き続き追いかけていきたいと思う。