5.31富山大会をもって、全てのリーグ戦が終ったBOSJ29。
そのリーグ戦の結果、優勝決定戦に進出したのは、
高橋ヒロムとエル・デスペラードの二人である。
よって6.3日本武道館大会のメインカードは、
この大本命の二人による運命の戦いということになった。
正直この結果に関してはSNSなどではもろ手を挙げて歓迎というわけではない。
否の方の意見をまとめると、これまでのジュニアの景色ではなく、
別の景色が見たかったということであるが、
別の見方をするとこれだけのメンバーの中を勝ち上がった二人は、
やはり現在の新日ジュニアでは抜きんでた存在ということだろう。
しかし二人には武道館でこれまでにない戦いを見せないといけないという
大きなプレッシャーがかかっていることだろう。
賛否両論ある中、明日彼らがどんな戦いを見せてくれるのか、
きっとファンの想像の上をいく戦いを見せてくれることだろう。
では今回の優勝決定戦、有利なのはどちらなのだろうか。
BOSJの実績だけでいくと、それは圧倒的にヒロムということになる。
史上初の3連覇、そしてこれも史上初となる4度目の優勝を目指すヒロム。
近年のBOSJはほぼヒロムが独占しているといっても過言ではない。
つまりヒロムはBOSJの勝ち方を熟知していると言っていいだろう。
そしてもう一方のデスペラードだが、BOSJだけを見ると
2年前の準優勝が最高の成績であり、まだ優勝の経験はない。
しかし現在のジュニアでの存在感や勢いはヒロムをも上回っている印象だ。
今回のBOSJを見ても多くの大会でメインを締め、
実質デスペラードがシリーズを牽引してきたと言っていいだろう。
つまり実績ではヒロム、そして勢いではデスペラードという構図と言えそうだ。
考えれば考えるほど、どちらが勝つのかはわからないところだが、
この試合の勝者はおそらくドミニオンで石森太二の持つ
タイトルに挑戦することになるはずだ。
つまり石森太二vs高橋ヒロムか、
もしくは石森太二vsエル・デスペラードのタイトルマッチが行われるということになる。
それに加え、さらにその先に見えるAEWとの合同興行などの展開、
そして新日本プロレスの現状を考えれば、あまりにストレートであるが
やはりヒロムの3連覇という流れが濃厚だろうか。
なぜならすべてを陽へと転換することはこの男にしかできないことだからである。
このように個人的にはヒロムという太陽が武道館を照らすという予想をしたが、
はたして現実はどのような結末が待っているのだろうか。
そんな武道館大会は明日18時スタートだ。