1.4東京ドーム大会で34分を超える死闘の末、ウィル・オスプレイから
US王座を奪取したAEW所属のケニー・オメガ。
この試合は年間ベストバウトと言われるほどの一戦であるが、
改めてケニーのレスラーとしてのレベルの高さを多くのファンが
認識したことだろう。
その後このUS王座に関しては両団体で大きな動きはなかったが、
ここにきてついに初防衛戦が決定した。
間もなく行われる日本時間3.30AEWダイナマイトで、
ケニー・オメガvsジェフ・コブのタイトルマッチが決定したのだ。
元々この二人のタイトルマッチが行われる経緯をさかのぼると、
それは1.5新日本プロレスニューイヤーダッシュに端を発している。
その日ケニー・オメガはオカダカズチカとのドリームタッグを結成し、
ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレと対戦したが、
その試合後コブはこのようなコメントを残した。
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ケネス・ジョンソン・オメガ! 新日本プロレスにお帰りなさい! 日本中のファンが諸手を挙げてあなたを迎えているだろう。2019年、アンタが最後に言った『グッドバイ』を覚えてるよ。それ以来、アンタは日本に戻ってこなかったが、俺はここに残った。ケガもしたがそれも乗り越え、つらい時期も終わり、そして今ここにいる。負けたから逃げるかって? そんな場ではないだろう。『WRESTLE KINGDOM』での最高のステージでアンタは勝ったが、ギリギリのラインだったな。
ケネスよ、しっかりと目を開けて見るがいい。たとえ次の挑戦者にオスプレイがいたとしても、俺はそれをはね除けて次のチャレンジャーになってみせる。ただ、オマエのボスはちょっと怖いけどね。ケニー・オメガ、オマエは世界中を見てきたかもしれないが、オマエがまだ見てない小さな島があるはずだ。俺に挑戦されるのが怖いのか? そんなことはないよなぁ? ケネス、俺はこれから、お前にどうやって勝つかをしっかりと考え、そしてそのベルトを奪うためにUNITED EMPIREの一員としてやっていくぞ。オマエがアメリカに隠れていようが、俺は必ず探し出してやるからな。せいぜい気をつけろよ。AEWで会おう
今改めてこのコメントを見ると、3か月前からAEWでの挑戦を示唆しているが、
ここにきてすべての条件が整い、実現したということだろう。
ともに屈指の実力者同士である二人によるタイトルマッチ。
白熱の好試合になることは間違いないだろう。
またこの試合がAEWダイナマイト内で行われるということは、
早々に新日本プロレスワールドでも視聴可能になるはずなので、
多くのファンも二人の熱戦を見ることができるかと思う。
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そんな気になる二人のタイトルマッチであるが、
さらに注目されるのはその先に展開ということになるだろう。
6月に新日本プロレスとAEWはカナダで合同興行の第2弾を行うことが
すでに発表されているが、恐らくそこで次の防衛戦が組まれるのではないだろうか。
カナダと言えば現王者ケニー・オメガの出身地でもあるので、
もし今回ケニーが防衛すればこの合同興行のメインで
US王座戦が組まれる可能性は高いだろう。
そうなると注目されるのはその対戦相手となるが、
やはり最も有力視されるのは前王者でもあるウィル・オスプレイだろうか。
おそらく今回の防衛戦でケニー・オメガが勝利すれば、
この展開になるかと思われるが、ほかに新日本プロレス内で候補に挙がるのは
ケニーの格を考えるとそう多くはない。
あえて考えられるとすれば、現在無冠である内藤哲也か、
もしくは新日本プロレスを追放されたとされるジェイ・ホワイトくらいだろう。
はたしてケニー・オメガをめぐるUS王座戦線は今後どう進んでいくのか?
引き続き注目しておく必要があるだろう。