2.11大阪府立体育会館で行われた新日本プロレスの新春シリーズ、
ニュービギニング大阪大会。
チケットが全席完売となり、かつ声出し応援も解禁された今大会は
その期待にたがわぬ素晴らしい興行になったと言っていいだろう。
今大会は戦前から様々なサプライズがあるのではと予想されていたが、
結果サプライズは多くなく、新日本プロレスの戦いを見せるということが
中心となった大会であった。
そんな大会の中で多くの白熱した試合が繰り広げられたが、
まず取り上げるべきはやはりメインのオカダカズチカvs鷹木信悟による
IWGP世界ヘビー級選手権だろう。
この32分を超える白熱の戦いは、どちらが勝ってもおかしくない展開が続き、
これぞ新日本プロレスという戦いが繰り広げられた。
結果は王者のオ防衛となったが防衛となったが、
KOPW保持者でもある鷹木信悟の実力もやはり計り知れないものがある。
そう考えるとこの二人の戦いはまだまだ続くのではないだろうか。
またこのタイトルマッチに勝利し防衛をはたしたオカダは
次の2.18サンノゼ大会でのタイトルマッチの相手に
11年前の2月同じ大阪で対戦した棚橋弘至を指名した。
この日解説席にした棚橋にとってはまさに青天の霹靂といった指名であったが、
オカダも発言していたようにこれがもしかすると最後のIWGP世界ヘビー級戦
となるかもしれない。
レインメーカーショックから11年が経過し、あの頃と立場を変え
次は棚橋弘至がサンノゼで逸材ショックというべき
ミラクルを起こすことができるのかに注目したいと思う。
またこの試合の戦前には2.21東京ドーム大会で予定されているオカダの対戦相手の
清宮海斗が大阪に姿を現すのでは?という機運が高まっていたが、
そのサプライズはなく大会は終了した。
多くのファンはこの大阪大会で清宮海斗が登場し、
現在紛糾している2.21東京ドーム大会で行われる予定のシングルマッチの
展開に進展があるのではと思っていたと思うがそれは実現することはなかった。
それどころかオカダは試合後のインタビューでこのようなコメントを残している。
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サンノゼの次ですか? サンノゼの次は休みます。まあ好きにしてくださいよ。あの子は、今日の試合見たほうが良かったんじゃないかな。これがプロレスですよ。こんなようなプロレスをできるんだったら、どうぞやってくださいよ。俺のいないところでやってください。ビビってないし
正直、その件に関しては、もうケリがついてます。明日発表になると思うので。明日を楽しみにしてもらって…楽しみじゃないか。本当に、おしまい。もうその話題は。知らない。せっかくいま気分いいのに、やめてください
オカダ曰くこの清宮戦に関してはもう決着が付いており、
明日その内容が発表されるとのことだ。
当記事執筆時点(12日12時ころ)ではまだその詳細は発表されていないようだが、
ここまでの流れを見ると本当に試合が流れるのかもしれない。
これに関しては結果がわかればまた別記事で書いてみたいと思う。
そしてこの日のもう一つの大きなポイントは、
それはやはりジェイ・ホワイトの国外追放ということになるだろう。
この日自ら提案したヒクレオとのルーザーリーブ・ジャパンマッチに
敗れたジェイは今後日本マットで戦うことはできないということになる。
本人のコメントを見る限り、サンノゼ大会には出場するとのことだが、
その後ジェイがどのような道を進んでいくのかは不透明な状況である。
このまま新日本プロレスで戦いを続け、アメリカでの顔役として活動を続けるのか、
もしくは噂される他団体への移籍という決断をするのかはわからないが、
多くのファンにとってはこの若き天才の姿を日本で見られないことは
かなり寂しい出来事であることは間違いない。
またバレットクラブのリーダーという側面もあるジェイの日本離脱は
ユニットとしても大きなポイントとなりそうだ。
したがってジェイの今後の方向性とともにバレットクラブの行方も
引き続き注目しておく必要があるだろう。
さてこの大阪大会はコロナ禍の中で多くのものを失った新日本プロレスにとっては
復活を期するうえで大きなターニングポイントとなりそうだ。
今後も今回の大阪大会のような大観衆と熱気を期待したいと思うのは私だけではないだろう。