新日本プロレスが沈黙を貫く中、
各他団体はその間隙を縫うように活発な動きを見せている。
特に動きが目につく団体を挙げれば、
サイバーエージェントグループの2団体、
DDTとNOAHということになるだろう。
下記の記事にもあるように、今年初めサイバーエージェント社は、
プロレス団体としてはDDTに続き、NOAHの買収に踏み切った。
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そしてその2団体を牽引するべく、
NOAHの社長に就任したのはDDTの社長でもある高木三四郎だ。
買収した会社を任せるということは、親会社であるサイバーエージェント社、
藤田社長もその実力を買っているということだろう。
その買収会見で高木社長はこう発言していた。
私が担うのはノアの経営部分のみで、リング上にはタッチしない。
サイバーエージェントグループ入りしてから培った経営ノウハウを
生かしながら、会社を率いていきたい
団体としての統合は考えていない
(引用:東洋経済オンライン)
当初は上述したように、それぞれのブランドを維持し運営することを
考えていたかと思うが、コロナ禍の影響もありその方向は少し転換したかもしれない。
その動きの一端が上の記事にもある、NOAH反体制ユニット金剛の
DDTマット登場である。
この動きは即座にマッチメイクに反映し、
今週末DDTがビッグマッチの代替として行うTVショーのカードとして
組まれることとなった。
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(出典:DDT公式)
元々定期参戦している副社長でもある丸藤正道を 除けば、
今回の対抗戦はこの一試合であるが、プロレス界の通例を考えれば、
今後この抗争は激化していくことになるだろう。
ひとまずの最終的なゴールをどこに考えるかにより展開は変わってくるはずだが、
この展開は普段両団体を見ないファンにとっても楽しみになるかもしれない。
今後の展開が、両団体の頂点のベルトを持つチャンピオン同士の闘いとなるか、
または両団体の未来を担う若きエース同士の闘いかとなるかはわからないが、
どちらに展開が動いたとしてもプロレス界にとって大きな話題となるだろう。
ではそのようなうねりを見せるサイバーエージェントグループの2団体が、
今後新日本プロレスの対立軸となる存在になりえるか?ということだが、
現状のままではいささかスケールが足りないと個人的には感じる次第だ。
本当の意味で新日本と並び立つ存在となるには、さらなる陣容の拡大と
新日本にはない独自性を出す必要があるかと思う。
つまり新日本プロレスの二番煎じとならない、選手の獲得や育成、
そしてストーリーが必要と思うわけである。
NOAH、DDTでしか見ることが出来ない、別の言い方で言うなら、
そこでしか見ることが出来ないものを作らばければいけないだろう。
なぜなら新日本プロレスと同じような展開をしていれば、
現実を考えると、多くのファンは新日本プロレスを選択するだろう。
経営手腕の名高い高木社長であれば、そんなことは百も承知のはずだろう。
NOAHという新しいリソースを使い、いろいろな策を考えているかと思う。
全日本を源流とするNOAH、そして独自の世界観のプロレスを見せるDDT、
二つがうまく融合すれば、上述した新日本プロレスにはない、
独自のプロレスが展開されることになるかもしれない。
今後は新日本プロレスとともに、
このサイバーエージェントグループの2団体の動向も
注目していきたいと思っている。
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