多くの感動とサプライズをファンに提供し、
大盛況のうちに幕を閉じたジュニアオールスター戦。
この大会には22団体から選手の参戦があったわけだが、
その中には禁断の関係と言われている二つの団体からの参戦もあった。
その二つの団体とはプロレスファンであればご存知かと思うが、
ドラゴンゲートとGLEATである。
念のために関係を説明すると、GLEATは元ドラゴンゲートのエースとして
長年君臨していたCIMAが結成したストロングハーツやその他にカズ・ハヤシ、田中稔などが創設メンバーとして結成された団体である。
これだけならプロレス界ではよくある話だが、
この二つの団体が禁断の関係と言われるのは、
CIMA達のドラゴンゲート離脱の経緯が原因とされている。
これに関しては私の知る限り、公に話されたことはないかと思うが、
団体離脱後、いっさい関りがなかったことを考えれば、
決して良好な別れというわけではなかったということだろう。
そんな両団体がこの日同じ大会に参戦したわけだが、
全試合終了後、ファンにとってはうれしい光景を見ることができた。
そうそれはドラゴンゲートから参加したYAMATO、ドラゴンキッドと
GLEATのCIMA、エル・リンダマンが笑顔で握手を交わしたのだ。
選手たちは元々同じ釜の飯を食った先輩後輩たちなので、
もしかするとこだわりはないのかもしれないが、
決して交わることはないと言われていた両団体の選手たちが、
このような姿を見せてくれたのなら、ファンが次に期待するのは
リング上での遭遇ということになるだろう。
近年のドラゴンゲートと言えば、以前のような勢いが薄れ
動員などの減少が伝えられている。
またGLEATも旗揚げ後、着実に規模感は増しているかと思うが、
彼らが目指しているモノはこの程度ではないだろう。
つまり今両者が交流することはデメリットよりメリットの方が大きいのではないだろうか。
またこの関係の原因のキーマンとなるCIMAは今大会の試合後、
このように語っている。
👇
まあでも、かつてライガーさんだったり、ウルティモさんだったり、サスケさんだったりがこういうポジションだったのかもわからんけど、CIMAも5月でプロレス生活26年、今はだれがなんと言おうと、GLEATの#STRONGHEARTS CIMAや。
俺はライガーさん、ウルティモさんに追いつけるとか、そんなもん思ってない。でもな、テーマ曲聴いた瞬間にバチッとわかるやろ? なんでかわかるか? 俺はCIMAやからや。なあ、垣根あるんやったら、とっぱらおうや。LECさん、ヒロムさん、第2回、第3回、弾を打ち続けるのはよくないかもわからんけど、俺らの壁、取っ払ってもらえるんやったら、俺らはいつでもいいわ。いつでもいいぞ。もっと大きなもん動かそうや。今日のセミファイナル、メインイベント、この目で確かめさせてもらうわ。GLEATのCIMAでした!
垣根を取っ払う。
壁を取っ払う。
そしてもっと大きなものを動かす。
このCIMAの言葉をそのまま受けとれば、やはりドラゴンゲートとGLEATには
何らかの形で続きがあるように思う。
はたしていつ、どこで禁断の扉は開くのか?
期待してその時を待ちたいと思う。