G1CLIMAX前、国内では最後の興行となる東京武道館大会が、
先日7月5日に行われたが、その大会では今回のG1で採用された
出場者決定トーナメントの両ブロックの決定戦が行われた。
その決定戦のカードに進んだのはAブロックからはYOSHI‐HASHIとカラム・ニューマン
そしてBブロックはタイチとボルチン・オレッグである。
今回の選手名を見ても分かる通り、両ブロックともこれまで実績を積んできた選手と
今後の飛躍が期待される選手、つまりベテランと若手という構図になったが、
現在の団体の潮流という意味では若手の二人が有利であることは間違いないだろう。
これは団体の指針として若手の抜擢というころは公にされているし、
実際近年はタイトルマッチへの抜擢などその傾向が顕著であるといえる。
そんな中行われた今回の出場者決定トナーナメントだが、
結果としてはカラム・ニューマンとボルチン・オレッグが勝利し
G1初出場という快挙を成し遂げた。
両選手ともこのトーナメントで3連勝したので、文句なしの結果と言えそうだが、
その裏ではこれまでG1の常連であった、棚橋弘至、石井智宏、矢野通、
タイチ、ヨシハシなどの面々が出場を逃し、今年のG1から姿を消すこととなった。
現時点ではあくまで出場できないのは今年のG1という段階であるが、
現状の流れを考えると、上記の選手たちの来年度以降の出場は、
極めて厳しい状態であることは間違いないだろう。
これもいつか訪れる世代交代の波といえばそうであるが、
長年新日本プロレスを応援してきたファンの方からすれば一抹の寂しさを
感じるのも事実であるだろう。
これらを払拭するには今回出場を決めた二人が躍進することだが、
特にボルチン・オレッグに関しては多くのファンが期待しているのではないだろうか。
すでに史上最強のヤングライオンとして認められているボルチン・オレッグだが、
はたしてこの真夏の最強決定戦でどんな活躍を見せてくれるのか。
そんな彼の躍進を期待しているのはきっと私だけではないだろう。