昨日行われた新日本プロレス年間最大興行レッスルキングダム18(WK18)
今大会では多くの好勝負が行われたが、そこで改めて感じたのは、
新日本プロレスが持つパッケージとしての強さというところだろう。
まず新日本プロレスといえば、選手層の厚さが大きなポイントであるが、
直近で行われた他団体と比較すると、今大会はほぼ自団体の選手で興行を成立させた。
これらは他団体にはない新日本プロレスの強みであり、
それに比例したストーリー性が生まれ、ファンも感情を乗せやすくなる。
つまりそこに継続した展開の面白さが発生し、大会自体も盛り上がることとなる。
またファンはこの続きはどうなるのか?という新たな”予想”という楽しみが生まれ、
展開を追い続けることになるわけだが、その質が新日本プロレスは圧倒的に高い
と言えるだろう。
また近年はAEWとの提携もあり、ビッグマッチではスパイスとして、
AEWの大物選手も参戦し、より厚みが増している。
今大会でもAEWからはブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリーが参戦し
大会の盛り上がりに大きく貢献したが、この流れは2024年も続いていくだろう。
またアンダーカードの強さも新日本プロレスの凄さの一つであるが、
ストーリーのメイン、つまり軸としてはIWGP世界ヘビー級王座が
しっかりと置かれている。
よって時の王者は大きな責任がのしかかるわけだが、
それがまたレスラーとしても厚みや凄みを作るとも言える。
これらのことを考えても、2024年も新日本プロレス一強という構図は変わらないだろう。
ではそんな新日本プロレスにも弱点はあるのか?というところだが、
これは巨大な選手層ゆえの世代交代の難しさだろう。
近年を見ても、棚橋弘至は第一線から退きつつあるが、
大まかに言えば10年以上オカダ・カズチカ、内藤哲也時代が続いている。
彼ら二人の存在があまりにも大きいだけに、なかなか難しいが、
近い将来中心は現在の令和闘魂三銃士世代にシフトしていくかと思う。
その過程で新日本プロレスがどう変化していくのかが今後の課題と言えるが、
それは新たに就任した棚橋弘至新社長の腕の見せ所とも言えそうだ。
しかし新日本プロレスであれば、それらもうまく乗り越えていくことだろう。
年初から強い”団体力”を見せつけた新日本プロレスを2024年も追いかけていきたいと思う。