日本国内で初めての開催となったNJPWSTRONG興行、後楽園ホール大会2連戦。
平日の開催ながら後楽園ホールには多くのファンが詰めかけ、
(初日1433人(札止め)、2日目1401人)
大盛況のうちに無事終了した。
今回のこの盛り上がりや日本のファンの歓迎を見れば、
今後も定期的に日本での開催があるのではないだろうか。
次回の開催にも大いに期待しておきたいと思う。
さてここからは今回の大会について振り返って見たいと思うが、
まずはなんといっても特筆すべきは初日のメインに登場した葛西純の存在だろう。
今回に至る経緯としては前回のデスペラードとのシングルを通じ、
タッグ結成へと繋がっていったわけだが、あのデスマッチのカリスマがついに
新日本プロレスマットに降臨した。
そしてその葛西純があの世界的スーパースターのモクスリーと戦うという構図は
まさにNJPWSTRONGならではというところだろう。
もし今後もNJPWSTRONGが開催されるのであれば、
新日本プロレス本戦では開催が難しいこのような刺激的なカードを見せてほしいと思う。
そして次に取り上げておくべきは男女のNJPWSTRONGシングル王座の移動だろうか。
NJPWSTRONG無差別級王座はKENTAからエディ・キングストンが
そして女子王座はウィロー・ナイチンゲールからジュリアへ移動したわけだが、
今後に注目が集まるのはやはり女子王座だろうか。
今回王座をジュリアは試合後のコメントでこのように語っている。
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あと、この(※ベルトを叩く)チケットを手に入れたんで、(※上を指差しながら)行き先は、どこかなぁ~? 楽しみだなぁ~! 新日本プロレス・ファンの諸君、そしてPPVをご覧の世界中のプロレス・ファンの諸君、ぜひ、スターダムそしてジュリアをこれから見に来てください。ありがとうございました! サンキュー・ベリーマッチ! アリベデルチ! またな!
このコメントを見る限り、ジュリアはスターダム内ではなく、
明らかにその目は外を向いている。
つまり他団体出撃を視野に入れているということだが、
やはりその筆頭校はAEWだろうか。
現AEW女子王座のトニー・ストームとも舌戦を繰り広げているだけに
今後の展開が大いに期待されるところである。
またKENTAを下し新日本プロレスで初となるタイトルを手に入れた
エディ・キングストンはこのようなコメントを残している。
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世界中の子どもたちに伝えたい。俺は本来、ここにいる人間じゃないんだ。俺はバカなことをやってるストリートキッドだった。誰かに殺されてもおかしくない、刑務所に入っていてもおかしくないヤツだった。でも、そうはならなかった。なぜならプロレスが、日本のプロレスが俺を支えてくれたからだ。
俺にできたのだから、(※涙を我慢しながら)誰にだってできる。ほかに俺が言えることは何もない。ただ感謝したい。真剣に命をかけてこの王座を守る。皆ありがとう。もう行くよ。アリガトウゴザイマス。通して、ありがとう
日本のプロレスへのリスペクトを持つエディ・キングストンだが、
彼がそう思う理由としてはこのようなわけがあったということである。
元々ファンからの人気が高いエディ・キングストンだが、
このような経緯を知ってより彼のことを好きになった方も多いのではないだろうか。
先述したように動員的にも大成功となった今回のNJPWSTRONG興行。
次回の開催に関してはまだ不明であるが、
早期開催を期待してその時を待ちたいと思う。