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6.19東京ドームで行われた立ち技格闘技のメガイベント【THE MATCH】
そのメインイベントでは世紀の一戦と言われた那須川天心vs武尊の戦いが実現した。
結果に関しては皆さんもご存じかと思うが、フルマークの判定で天心が勝利し、
無敗のままキックボクシングを卒業し、ボクシングへと転向する。
また10年ぶりの敗戦を喫した武尊の今後は不透明だが、
引退や総合格闘技への転向など様々な噂がある。
両者とも今後はこれまでと違う道を歩みそうだが、
彼らであればどんな道を選んでも成功する可能性は高いだろう。
今後の二人の動向にも大いに注目していきたいと思う。
そんなドリームカードが実現した今回のTHE MATCHであるが、
興行的にも前例にない成功を収めたと言われている。
会場のチケットは完売し、実数で56339人の観衆を動員した。
これは格闘技史上実数ではこれまでのレコードを記録したと言われている。
またPPV配信は50万人が購入したとされ、
これも日本国内では過去に例のない数字であることは間違いないだろう。
こちらに関しては直前で地上波での放送が無くなったことも影響しているかと思うが、
どちらにせよ格闘技配信のの今後のスタイルを大きく変えたと言えそうだ。
一説によると今大会でトータル50億円の収入があったと言われているが、
桁違いのイベントであったことは否定できないところだ。
ではなぜここまでこのTHE MATCHが爆発的なイベントとなったかだが、
それは天心と武尊という立ち技を象徴する二人がついに拳を交えるというドラマ性
であるかと思う。
天心が武尊との戦いを希望してから約7年と言われているが、
互いの所属団体の方針もあり両者の対決は実現することはなかった。
またその恩讐を超え昨年一旦対戦が決定したのだが、
武尊の負傷という理由で流れたという背景もある。
そのような経緯もあり二人の対戦は、
もう実現しないのではないかと思われていたが、
両者の歩み寄りにより今回夢の対決は実現した。
このレベルの戦いはしばらくあり得ないと思われるだけに、
この日は格闘技史に残る1日となっただろう。
ではこのメガイベントを普段私が応援しているプロレスに置き換えると
どのようなことが言えるだろうか。
新日本プロレスでも毎年東京ドームでの興行は行っているが、
これほどの観衆を集めることはコロナ禍以前でもなかったことである。
そこで何が違うのか？と考えると、それは世間への訴求という部分だろう。
プロレスファンという層に対しての訴求は常に発信している新日本プロレスだが、
それではやはり東京ドームをフルハウスにすることは難しいかと思う。
つまり普段プロレスを観ない層に、どう興味を持ってもらえるか、
それが次のステージへと新日本プロレスが進む課題と言えそうだ。
様々な話題と大きな結果を残した今回のTHE MATCH。
そこからプロレス界が学ぶことは大いにあったのではないだろうか。
