2022年もダブルドームとして行われるレッスルキングダム16(以下WK16)。
前回の記事ではその二日目となる1.5のセミ前までの注目カードのついて書いてみた。
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そこで今回の記事ではその続きとして、1.5のセミとメインで行われる
二つのIWGPの冠を持つタイトルマッチについて書いていきたいと思う。
この二つのIWGPタイトルは新日本プロレスの頂点の証である世界ヘビー級、
そして海外戦略の中心を担うUSヘビー級と、共に大きな意味を持つものだ。
1.5大会が終わった時誰がこのベルトを持っているのか?
その人物達こそが2022年の新日本を牽引するレスラーであると言えるだろう。
IWGP USヘビー級選手権 KENTAvs棚橋弘至
前回のUS王座戦からのリマッチとなる今回のタイトルマッチ。
どちらが2022年の海外戦略の中心となるかが決まる重要な戦いだ。
また今回の戦いはKENTAの提案によりノーDQマッチで行われる。
反則裁定無しのこのルールは一見バレットクラブであるKENTAが有利かと思えるが、
このルールが普段見せることの無い棚橋弘至のキラーの部分を引き出す可能性もある。
共に長いキャリアを持つ百戦錬磨の二人がこのルールで、
またドームのセミでどのような戦いを見せるのか、大いに期待したいと思う。
さて先日の12/22後楽園大会より参戦をはたしたKENTAだが、
早速KENTA劇場とも言える戦いを棚橋弘至に仕掛けている。
試合後棚橋を急襲しイス盛りパワーボムを決めた後、
締めのマイクでこのようなコメントを残した。
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棚橋~。いや、タナ~? いや、ハシ~? オイ、オマエ、昨日のコメントで、ノーDQのルールがいまいちわかんないって言ってたよな? これでわかったろ、な? なんでもアリだよ! それからな、今日来てる、今日ココに来てるオマエたちに聞きてえんだよ。正直に言えよ、俺に気を遣う必要なんてまったくねえよ。正直に思ったこと、言ってくれ。
1月5日、棚橋が勝つと思うヤツ、逆立ちしてくれ(場内笑)。オイ、見たか、棚橋! ココにいる全員が俺が勝つと思ってるんだよ!(場内拍手)。そしてな、ここにいる全員が、俺が勝ってほしいと思ってるんだよ。わかるか、オイ?
なあ、このベルト、やっと手に入れたベルトだよ。オマエからはこのベルトに対する愛が、一つも感じねえんだよ。あんだけ普段、愛叫んでるクセにな。結局、俺が何が言いたいかっていうと、1月5日、このベルト、最後に持って立ってるのは俺だってこと!(場内拍手)(引用:新日本プロレス公式)
相手の弱みを突くのはヒール転向後のkENTAの常套手段だが、
今回もお前にはこのベルトへの愛がないと棚橋弘至を糾弾している。
どうせお前はIWGPと言う名前がついていればなんでもいいんだろ、
KENTAが棚橋に言いたいことを集約すればこのようなことだろう。
おそらく棚橋にしても本当に欲しいベルトはIWGP世界ヘビー級であるはずだ。
よってこのKENTAの指摘は近からずも遠からずというところだろう。
はたして今回のノーDQマッチによって行われるタイトルマッチは、
両者どちらのベルトに対する愛が上回るのか。
個人的な予想としてはKENTAの防衛として予想しておく。
IWGP世界ヘビー級選手権 鷹木信悟orオカダカズチカvsウィル・オスプレイ
そしてダブルドームの最後を飾るのはこの日のメインである
IWGP世界ヘビー級選手権だ。
構図としては前日に行ったタイトルマッチの勝者が、
挑戦者としてオスプレイを迎えうつというモノであるが、
実質は連日のタイトルマッチとなる王者より、
この日万全の体調で迎えるオスプレイが圧倒的に有利である。
鷹木信悟、オカダカズチカ、どちらが王者であっても
前日の激戦のダメージは大きく残っているだろう。
しかし両者のいずれかがそれらを克服しこの日オスプレイを破れば、
今回のベルト論争にも決着が着き、まさに新日本の中心に立つことができるはずだ。
はたして今回の三つ巴の戦いの行方はどのような決着を見せるだろうか。
今回の三つ巴の戦いの個人的な予想としては、いまだ迷っている自分がいる。
それは鷹木信悟の防衛、オカダカズチカの復権、そしてオスプレイの再奪取と
どの展開になっても次の展開が面白くなりそうだからだ。
例年であればある程度展開が読める部分があるが、
今回に限っては本当にわからない。
その中でも無理やり一人に絞るとすればオスプレイではないかと思っているが、
はたしてこの3者のイデオロギー闘争の行方はどのような決着を迎えるのだろうか?
そして1.5のこの戦いの決着がついたとき、王者の前に現れるのは誰なのか?
そちらも含め引き続き注視していきたいと思う。
はたして2022年の新日本プロレスの中心に立つのは、
今年の顔とも言える鷹木信悟か、もしくはオカダカズチカが返り咲くのか
それとも帝国のリーダーオスプレイなのか、
いずれにせよ2022年の新日本プロレスも楽しくなることは間違いないだろう。