12.15両国大会から一夜明けた16日に年間最大興行レッスルキングダム16(以下WK16)
の全カードが発表された。
両日ともアンダーカードを入れれば9試合となり、
今年と比較すれば通常の試合数に戻ったといえそうだ。
やはりビッグマッチでは多くの試合を見たいと思うのが、
プロレスファンの性であることを考えると、
苦戦した動員も次回は盛り返すことだろう。
そんな盛りだくさんな内容で行われるWK16だが、
今回の記事では初日の1.4のカードから進めていきたいと思う。
はたして創立50周年となる2022年最初のビッグマッチは
どのような興行になるだろうか。
まず最初に取り上げたいのはダブルドームのオープニングカードとなる、
SHOvsYOHの3度目のSPシングルマッチである。
ヒールターンしたSHOに9月の西武ドームでは敗れたYOHだが、
先日のBOSJ公式戦ではきっちりとその借りを返した。
しかしSHOはあろうことか両国のメインであったBOSJ優勝決定戦に乱入し、
YOHのみならずヒロムまでを襲撃した。
今回のSPシングルマッチはそんな経緯を経て行われるわけだ。
では3度目となるこのSPシングルマッチのポイントは何だろうか?
それはBOSJ優勝決定戦と言う大舞台を経験したYOHが、
さらに一皮むけるかというところではないだろうか。
上述したようにBOSJでリベンジをはたしたYOHだが、
その試合で感情を解放した戦いを見せたのか、と言われればそうではないはずだ。
しかし今回の優勝決定戦で見せた感情が伝わるファイトを、
因縁の相手であるSHOに対しても行うことが出来れば、
きっとこれまでとは違う試合となるだろう。
だがSHOもそうなれば、それを阻止するためにこれまで以上の
ヒールファイトを繰り出すはずである。
個人的にはこの試合の勝者が次のシングルのタイトルマッチに
名乗りを挙げるとみているが、はたしてこの因縁の戦いは
どちらが勝利するだろうか。
次に取り上げたいカードは第3試合にマッチメイクされた
LIJ対UEの6人タッグマッチだ。
このカードは翌日の1.5に組まれたSPシングルマッチの前哨戦でもあるが、
注目は久しぶりの登場となるリアルIWGP世界ヘビー級王者を名乗る
オスプレイの登場だろう。
内藤哲也やSANADAにとっては、
もし翌日の1.5でオスプレイが真のチャンピオンになり、
またそれぞれがコブ、オーカーンに勝利すれば、
そのオスプレイへの挑戦という道筋も見えることになる。
そう考えるとこの試合はただのタッグマッチではなく、
今後の新日本においても重要な試合になるのではないだろうか。
そして次はこの試合取り上げないわけにはいかないだろう。
そう、それは柴田勝頼の約4年半ぶりの復帰戦である。
現時点では30分1本勝負という部分しか発表がなく、
対戦相手やルールに関しては正式に決定していない。
そのあたりは柴田の体調を考慮し、現在検討中ということだろう。
この戦いで注目されるのはルールももちろんであるが、
いったい誰が対戦相手を務めるのか?というところだろう。
今の柴田勝頼が戦うに最もふさわしい男。
それは個人的にはLA道場の愛弟子、成田連ではないかと思う。
長期間にわたりLA道場で修行を続けている成田だが、
その間に柴田の薫陶を受け、今では柴田に最も近い男と言われている。
もしこの予想が本当に実現すれば成田にとっては凱旋帰国となるが、
この武骨な男には派手なVTRからの登場ではなく、
師匠との対戦と言う形がよく似合うのではないだろうか。
はたして柴田勝頼の復帰戦はプロレスルールとなるのか、
そして当日発表と思われる対戦相手は誰になるのか、
引き続き注目していきたいと思う。
さて今回の記事では1.4のカード展望を書いてきたが、
前半戦の部分でかなり長くなってしまった。
よって後半のタイトルマッチに関しては、
次回の記事で書いていきたいと思う。
そちらも引き続きご覧いただければ幸いである。