3.13愛知大会を終え、トーナメント表左ブロックの準々決勝進出者が決定した。
その準々決勝に残った4人はEVIL、矢野通、鷹木信悟、KENTAという面々である。
この準々決勝は3.16後楽園ホールで開催されるわけだが、
今回の記事ではそれに先立ち、この準々決勝についての考察などを書いていきたいと思う。
まずはEVILと矢野通の戦いであるが、
これはある意味両者の世界観の戦いとも言えそうだ。
ダークネスワールド対矢野ワールド。
どちらの世界に対戦相手を引き込むのかが大きな焦点となるだろう。
いついかなる時も油断は出来ない矢野通であるが、
負けたら終わりのトーナメント戦、EVILはその土俵に乗ることを拒否するかもしれない。
そうなればあっという間の秒殺劇もあり得るだろう。
よってここはEVILが断然有利かと思うが、
そう思わせる時こそ矢野通は何かを魅せる男でもある。
つまり矢野通が関わる戦いに予想自体が不向きということだろう。
まさにこの戦いは予測不能の戦いであると言えそうだ。
そしてもう一方のカードは鷹木信悟対KENTAという注目の一戦だ。
ともに他団体から新日本に参戦したという共通項があるが、
両者とも完全に確固たるポジションを掴んだと言えるだろう。
個人的には二人ともデビュー当時から見ていることもあるので、
現在の活躍は大変嬉しく思う。
特に鷹木信悟はDG時代は圧倒的なスーパーヒールであったが、
現在はそれとは異なり激烈なオジサンとして多くのファンに愛されている。
またKENTAもWWE以前のNOAHでは尖った雰囲気を出していたと記憶しているが、
今や独特の世界観で多くのファンに愛されるヒール像を確立した。
それはこの競争の激しい新日本で、かつ外部からの参戦というハンデを
乗り越えるために彼らが生き抜くために考え抜いたゆえの行動であったかと思う。
そのような背景を知りつつ今回の準々決勝を見てみると、
また違った趣があるのではないだろうか。
今回のNJCの勢いを見ると大本命のオカダカズチカを
破った鷹木信悟に分があるように見えるが、
KENTAも先日15年ぶりとなるプロレス王鈴木みのるとの一戦を制し
勢いに弾みがついていると言っていいだろう。
この記事を書くにあたり調べてみると、二人は2008年NOAHのGHCジュニアタッグ
をかけて戦っているようである。
(当時信悟はBBハルクと王座を保持し、KENTAが石森太ニと組んでタイトルの挑戦)
当時は格上であったKENTAが圧倒したとのことだが、
もし二人の戦いがそれ以来で間違いなければ約13年ぶりの邂逅となる。
その当時から見ているファンはもちろん、もしかすると本人たちも
まさかこの新日本マットでシングルを行うとは想像していなかっただろう。
この二人の戦いは今後展開するであろうSNSなどの前哨戦を含め、
大いに期待できることは間違いないはずだ。
さてこの戦いを制するのははたして信悟かKENTAか、どちらになるだろうか?
そして最後にこの準々決勝を勝ち上がり、次に対戦する二人を予想すると、
それはEVILと鷹木信悟ではないかと予想し今回の記事を終わりたいと思う。