WK15での防衛戦を控えている現2冠王者内藤哲也のインタビューが
先日、公式サイトにアップされた。
約9000文字というこのロングインタビュー、
まだ読んでいない方はぜひスマホサイトに入会しご覧いただきたい。
内藤哲也が今思っていることなどを存分に語っているので、
このインタビューだけでも十分元は取れる内容であるかと思う。
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さて内藤哲也がこのインタビューで何を語ったのか?
詳細は有料記事ということもあり割愛するが、
その中からタイトルにもある連日の2冠戦のリスクとメリットについてを
ピックアップしそちらを中心に当記事は進めていきたいと思う。
前回のWK14と違い、今回は3人のレスラーによって争われる2冠戦。
1.4で行われる内藤哲也対飯伏幸太の勝者は、
翌日の1.5でジェイ・ホワイトと連日のタイトルマッチを行う。
前回は4名とも連戦でのタイトルマッチの可能性があったが、
今回に関しては、ジェイは1.5一度だけ行うと公式にも発表されている。
つまり連戦の可能性があるのは内藤、飯伏の二人だけであり、
公平性という部分で違いが出てきている。
体力面だけを考えればジェイが圧倒的に有利ということだ。
しかし実はこのような連戦を望んだのは王者の内藤哲也である。
ジェイが1.5の防衛戦を主張したならば1.4は空いている。
じゃあそこで飯伏とやろうと言い出したのは他ならぬ2冠王者自身である。
連日の2冠戦となりえることをリスクと考えず、
逆に年間最大興行で世界中の多くのファンに2日間も
防衛戦を見てもらえるということはメリットであると考えたのだ。
まさにそれは”いま”を大切にしている
内藤哲也らしい決断であると言えるだろう。
しかし事実としてこの判断は非常に大きいリスクをはらんでいる。
もし1.4の防衛戦で内藤哲也が敗れれば、
翌日の大会に出場することはかなり難しくなるだろう。
新日本のすべての大会に出場したいと公言している内藤哲也にとっては
この年間最大興行の一方に出場できないということは耐えきれない屈辱だろう。
新日本の主役がそうなることはなかなか考えにくいが、
対戦相手が飯伏であることを考えると、それが現実となることも十分に考えられる。
本人も負けることを考え、それをモチベーションにしていると語っているが、
はたして内藤哲也はこの試練の連日の防衛戦をクリアすることができるだろうか。
ファンとしては気が気でないところだろう。
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しかし今回の連日の防衛戦をクリアできれば、
その先には内藤哲也にとって楽しみな展開が待っていると思う。
それは何かというとLIJメンバーとの対決である。
このWK15の2連続防衛戦をもし内藤哲也が無事クリアすれば、
おそらく次の挑戦者はG1で初めて内藤哲也を破った
SANADAになると思われる。
そしてこのLIJ同士による、初めてのタイトルマッチの舞台は
おそらくニュービギニングシリーズの最終戦となるだろう。
もしかするとまだ発表されていない、噂の大阪大会かもしれないが、
そうであれば個人的には最高である。
どちらにせよこの一戦は今後の新日本を占う意味でも大一番と言えるだろう。
またそのSANADAとのタイトルマッチで内藤哲也が勝利すれば、
ついにあの男との戦いが旗揚げ戦で実現しそうである。
そう、高橋ヒロムとの運命の師弟対決である。
これにはヒロムが3月時点でジュニアのタイトルを保持しておかなければいけないが、
きっとWK15でヒロムはその責務を果たしているはずだ。
そうなればついに1年越しのこの対決が実現する。
場所は昨年よりバージョンアップし、来年は何と武道館である。
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二人にとっても、そして待ちわびた多くのファンにとっても
これは最高の舞台と言えるだろう。
もしここまでの展開が本当に現実となればLIJファンにとって
最高のシチュエーションということになる。
しかしこれは考えうる最高の展開であることを忘れてはいけない。
現実は 1.4で飯伏幸太に敗れ、すべてを失ってしまう可能性もある。
また飯伏を下したとしても次に待っているのはあのジェイ・ホワイトだ。
約1年半ぶりの至宝奪回に向け、あらゆる策略を使ってくることだろう。
前門の虎後門の狼とはまさにこのことである。
しかしこのような舞台を望んだのは王者自身である。
そこにあるのは大きなリスクなのか。
それともリスクを超えるそれ以上のメリットなのか。
その運命のWK15までは後約2週間だ。
2021年初頭にはどんな景色が待っているのだろうか。