現在SANADAとのタッグでWTLに出場中の内藤哲也。
その内藤哲也が先日発表されたNOAHとの対抗戦に関しての想いを口にした。
まずは以下の東京スポーツに掲載されたコメントをご覧いただきたいと思う。
↓
話題を集めるという意味ではプロレス界にとっていい発表だったと思いますよ。ただ、せめてベスト・オブ・ザ・スーパージュニアとWTLが終わってからで良かったんじゃないの? 時期に関してはもっと考えてほしかったですね
なら、何で5年間も交流してこなかったのか。本当にそんなに素晴らしい力を持った選手たちがいるなら、来年と言わずWTLにも出てもらえば良かったんじゃないですか? 俺にはコロナで苦しんでる新日本がノアに助けを求めたようにしか見えないし、もっとドーンと構えていてほしかった。ファンのためと言いながら結局、自分の団体のために見えちゃいますね
本当にやりたかったら普段から言ってますよ。強いて挙げるとすれば…普段ノアしか見ないお客さまも見に来るんでしょ? 実際に今、下手すりゃ東京ドーム(来年1月4、5日)よりも注目されてしまっている大会ですよ。そこでLIJ同士で試合をしてみたいなとは思いますけど
(引用:東スポWEB)
この内藤哲也のコメントをご覧いただければわかるかと思うが、
予想通りとも言うべきか内藤哲也はこの交流戦に対し極めて否定的なコメントを残している。
LIJ以降の内藤哲也が会社に物申すのは彼の真骨頂であるが、
今回も正論を語っているだけに新日本プロレスとしても耳が痛いだろう。
では順を追ってそれらを検証していきたいと思う。
まずは今回の記者会見の時期である。
内藤哲也の言う通りまさにWTL&BOSJの真っ只中で行われたわけだが、
これにより話題が対抗戦に流れたことは否めないところだろう。
会見の時期に関してはチケット販売などの関係もあったかと思うが、
内藤哲也からすれば会社が自分のところのシリーズの足を引っ張ってどうするの?
と言うところだろう。
これはまさに反論の余地がないだけに新日本プロレスも
何も言い返せないところかと思う。
まさに久々に制御不能な内藤哲也が炸裂したというところだろうか。
また今回の対抗戦の目的である、プロレスのチカラでコロナ禍から立ち上がる、
という部分にも内藤哲也は懐疑的な目を向けている。
彼からすれば本当の目的は耳障りのいいことを言っているが、
結局自分の団体のためでしょ、とこれまた会社にとって耳の痛いところをついている。
ビジネスという部分で考えれば、そのような側面が必ずあるわけだが、
内藤哲也からすればそれが目に余るというところだろうか?
このあたりも他のレスラーならあえて口にしないところだが、
内藤哲也にはその常識は通用しないということである。
この発言を見て木谷オーナーに楯突いていたあの頃を思い出し、
逆に今後の内藤哲也の行動に興味を持ったファンも多いかと思う。
そして最後に交流戦での自らの戦いに言及している。
彼が口にしたのは究極の内部対決と言えるLIJ同士の戦いである。
新日本vsNOAHという構図の中に、あえてユニット同門対決を提言する。
まさに対抗戦というコンセプトの真逆をいく制御不能な発言だ。
ここまでの流れを見ていただいてもわかる通り、
新日本至上主義の内藤哲也は対抗戦に対し極めて後ろ向きである。
しかしこれを裏読みすれば内藤哲也が対抗戦に出場することになれば、
より注目を集めることは間違いない。
はたして今回の発言は内藤哲也一流のファンへの謎かけなのか?
もしくは本音なのか?
もしかすると我々ファンはすでに手のひらの上に
乗せられているだけなのかもしれない。
そしてその答えはもちろんトランキーロということだろう。