2.14 今シリーズ開幕戦となる後楽園大会で、試合後内藤哲也が
今回のIC挑戦の理由などをコメントした。
以下ににそのコメントを記載するので、まずはそちらをご覧いただきたい。
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皆様、今年の(1.4)東京ドーム大会のバックステージコメント、覚えてますか? 『また必ずこの舞台に帰ってくる』って、俺は言ったよ。最近、“必ず”って言葉を、ほとんど使わないようにしてたのに、なのに、敢えて“必ず”って言葉を使ったよ。この舞台とはつまり東京ドーム大会のメインイベント。たしかに、IWGPヘビー級王座を獲ったほうが、東京ドームのメインイベントには近道でしょう。でも、俺はそんな簡単な方法のために、いままで大切にしてきた“必ず”って言葉を使ったわけじゃないから。いばらの道かもしれない。でも、俺は俺の信じた道を行き、そして、東京ドーム大会のメインイベントに、たどり着いてみせますよ。そういう意味でも、いますぐIWGPヘビー級王座に挑戦というのは、ちょっと俺の中では違うかなと思いました。つい1ヶ月前、東京ドーム大会で完璧に3カウント、獲られたんでね。このプロレス界には、たくさんのチャンピオンベルトが存在するけど、そのチャンピオンベルトの中でも頂点は、IWGPヘビー級王座だと、俺はいまだに思ってますから。『なぜ、インターコンチネンタル王座(挑戦)を選んだか?』の、ひとつの理由が、IWGPヘビー級王座にあこがれ、IWGPヘビー級王座を目指し新日本プロレスへ入り、そして歩んできた男の、“IWGPヘビー級王座への敬意”かな?
それから飯伏、あ、いやいやいやいや…失礼しました。“神様”飯伏幸太選手は、2本のベルトを1本に統一したいんでしょ? ということは、IWGPインターコンチネンタル王座の歴史に終止符が打たれるということ。どうせ終止符が打たれるんだったらさ、俺が終止符を打ってやるよ。まあ仮にだけどね、仮に、大阪城ホール大会で俺がインターコンチネンタル王座を獲った場合、2月28日から半年、8月28日までに防衛戦を行なわなければ、インターコンチネンタル王座は返上ということになる。つまり、そのとき、インターコンチネンタル王座の役が、終わるんじゃないですか? まあ、防衛戦に名乗りをあげる選手がいなかったらの話だけどね。でもきっと名乗りをあげる選手はいないよ。だって、みんな目指してるのはIWGPヘビー級王座だもん。実際、去年のことを思い出してよ!? 誰かいました!? 『インターコンチネンタル王座に俺は挑戦したいんだ』って選手、1人でもいた!? いなかったでしょ? まあ、強いてあげるとすれば、海の向こうに渡ってしまった“あの選手”ぐらいなんじゃないの!? インターコンチネンタル王座に思い入れのある選手はね
と、いうわけで、今日は、このへんまでかな。俺がインターコンチネンタル王座を選んだ最大の理由、まあそれは、またの機会かな? (※マスコミに対し)なんだと思います!? なんでしょうね!? (※マスコミが考えている様子を確認し)ほら。この時間だよ。この時間こそ、プロレスファンにとって1番楽しい時間であり、1番贅沢な時間だよ。“俺の最大の理由”を口にするそのときを、楽しみにお待ち下さい。
(引用:新日本プロレス公式)
まず今回あえてIWGPヘビーではなく、ICのみを指名したかと言えば、
それはIWGPヘビーへの敬意というものであるとのことだ。
たしかに内藤哲也が言うように、ドームのメインにたどり着くのは
IWGPヘビーを獲ることがもっとも近道であることは言うまでもないが、
彼の中ではそんな簡単に挑戦できるほど軽いモノではないと言うことだろう。
それはIWGPに向かうには適切なステップを踏み、ここぞという時に挑戦する。
そのようなビジョンがすでに内藤哲也の中にあり、
あえてそこにこだわりたいということかもしれない。
これはいかにも内藤哲也らしい行動であり、多くのファンの心を掴む部分でもある。
また今回私が個人的に素晴らしいと思ったことは、IC理由の一端をすぐに
コメントし我々ファンに伝えてくれたことだ。
彼はおそらくファンのいまの興味が自身のIC挑戦の理由であるとわかっているのだろう。
つまり今回の行動はその心理を理解しているからこそであるかと思う。
このあたりの対応は今更ながらであるが、内藤哲也の大きな魅力の一つである。
また内藤哲也の凄いところは今回のコメントですべてを語ったのではなく、
最大の理由を言わず、ファンに余白を残しているところである。
このような問いかけがあれば多くのファンは習性として
その理由を考えることになるだろう。
そしてその時間は内藤哲也が言うところのファンにとって
いちばん楽しい時間であり贅沢な時間となる。
内藤哲也はこのようなヒントの匙加減がまさに絶妙であると思う。
彼が絶大な支持を長期間得続けている大きな要因の一つであるだろう。
そして内藤哲也はICに関し、さらに面白いプランを語っている。
それはICが統一によって歴史に終止符が打たれるなら、
俺がその終止符を打ってやると今回のコメントで語っている。
そしてその方法もいかにも内藤哲也らしい方法であると言えるだろう。
彼が提案した方法を端的に言うと、仮に今回タイトルを獲得し
半年間防衛戦を行わなければ自動的に返上されることになる。
そしてその時ICの役目が事実上終わるということである。
なぜなら半年間も誰も挑戦を表明しないベルトには価値がないということだ。
そしてICだけに名乗りを挙げる人はおそらくいないはずだとも語っている。
それは新日本のレスラーはみんなIWGPヘビーを目指しているからという
極めてシンプルな理由からである。
まさに内藤哲也らしい言葉の畳みかけであると思う。
また上述したが、今回内藤哲也がICのみに挑戦表明した最大の理由を
彼は今回のコメントではまだ明かしていない。
今回記事にした理由だけでもかなり説得力があると思うが、
これを上回るような理由とははたしてどんなものだろうか?
そしてその理由が明かされる時はもしかすると
再びICのベルトを戴冠した時かもしれない。
内藤哲也が最大の理由としていったい何を語るのか、
ファンとしてはあれこれ想像しその時を待ちたいと思う。