今年も3月4日に開催される旗揚げ記念日大会。
旗揚げ記念日大会といえば、あの二人の対戦のことを思い出さずにはいられない。
そう、昨年の旗揚げ記念日大会で行われるはずであった、
内藤哲也と高橋ヒロムの師弟対決のことである。
昨年の同時期、二人は2冠王者とジュニアヘビー級のチャンピオンという
最高のシチュエーションの中での対決が決まっていたが、
コロナ禍の影響で大会自体が中止となり、
このドリームマッチが実現することはなかったわけである。
その事実に私もそうだが、落胆した方もたくさんいたことだろう。
そしてあれから約1年、二人の対決はいまだ宙に浮いたままである。
そこで今回の記事では今年の旗揚げ記念日大会で、
その対決が実現する可能性があるのか?ということについて書いてみたいと思う。
まずここ最近の旗揚げ記念日大会では、
時のヘビーとジュニアの王者が対戦することが基本となっている。
昨年流れた二人の対決もそうであったわけである。
そして今現在の王者はというと、皆さんご存じの通り、
ヘビーは飯伏幸太、ジュニアは高橋ヒロムがその座に就いている。
その流れから言うと現状のままでは内藤哲也との対戦の可能性は低いだろう。
つまり対決を実現させるためには何か現状を変える必要があるということだ。
まずもっとも簡潔な方法は内藤哲也が再び王者に返り咲くことである。
今シリーズの最終戦で飯伏とSANADAのタイトルマッチが行われるが、
旗揚げ記念日大会の前に大阪城ホール大会があることを考えると、
そこでもう一度タイトルマッチが行われることは間違いないだろう。
現在テーマのない内藤哲也が、そこに焦点を定め挑戦を表明すれば、
不可能ではない展開であるかと思う。
しかし内藤哲也がこの方向を選択するのかは現状では不明である。
飯伏とのリターンマッチ、SANADAとの同門対決、
どちらが王者であってもテーマはありそうだが、カリスマは動くだろうか。
ではこれ以外にこの夢対決が実現する方法はあるだろうか。
ひとつあるとすれば、それは高橋ヒロムが対決を逆指名することかと思う。
昨年を思い返すと2月の大阪城ホール大会で王座を防衛した内藤哲也が、
高橋ヒロムを呼び込み、この対決の実現が決定した。
いまだその光景を覚えている人もたくさんいることだろう
その展開を今年はヒロムが内藤哲也を呼び込むという形で返せば、
王者同士という立場でなくても実現の機運は高まるはずだ。
まして今年の旗揚げ記念日大会の舞台は日本武道館である。
二人の対決の舞台としてもふさわしい会場と言えるだろう。
ファンのためを思い、テーマなき内藤哲也がこの対決の実現のために
動き出せば事態も同様に動き出すことだろう。
内藤哲也の要望は新日本プロレスには通らないと言われているが、
この対決を二人が望めばそれだけはぜひ実現してほしい。
それは今の新日本にとって必要なことではないかと思うからだ。