上記のニュースは先日東スポにて公開されたものであるが、
その中でオカダカズチカが今の率直な想いを語っている。
その内容を見てみたがオカダカズチカは今の2冠戦線に対し、
どうやら物憂げな気持ちになっているようだ。
皆様もご存知の通り、オカダカズチカはIWGPヘビーのベルトこそが
絶対的な価値があるとしている、IWGP至上主義者である。
昨年の2冠統一の流れの際も、最終的にはその渦の中に飛び込んだが、
ICのベルトには見向きもしていなかった。
その思いは今も全くブレていないということだろう。
オカダが今、物憂げになっている理由いとしては、
そのベルトが今、ロスインゴとBCの抗争の中に巻き込まれている。
つまりベルトの価値を貶めているのではということである。
オカダにとって自身の代名詞と言えるベルトが、
そのような扱いを受けているということは耐え難いということだろう。
上記のような現状や昨年から今年初頭にかけての2冠統一の流れも含め、
今、オカダカズチカはベルトへの興味を失いつつあるようである。
もちろんいずれは取り返し、もう一度価値を高めると言っているが、
これは近々にはベルト奪還には向かわないということかと思う。
つまりオカダカズチカはベルト戦線とは別の路線で
新日本プロレス、そしてプロレス界をも盛り上げていくということだ。
そしてそれは一体どのようなモノになるのだろうか。
最近のオカダのコメントを見ると、新日本全体、もしくは業界全体をも
見据えた発言が増えていることは皆さんもお気づきであろう。
また以下の記事でも書いたが、アントニオ猪木との対談を雑誌で行うなど、
これまでとは違う動きを多く見せているかと思う。
（アントニオ猪木との対談に関しての記事はコチラ）
↓
ベルトから解放された今のオカダカズチカしか出来ないことであり、
かつコロナ禍で参加選手が制限されている現状。
それらを踏まえるとオカダカズチカがやろうとしていることは
このようなことではないだろうか。
それは
新日本内で停滞している選手の底上げ
業界全体を巻き込んだイベントの仕掛け
この二つが今オカダがやろうとしていることかと思う。
まず新日本内での話だが、昨日行われた愛知大会で
スペシャルマッチとして高橋裕二郎とのシングルマッチが組まれた。
当記事は開催前に執筆しているので、結果が定かではないのだが、
この抗争はこれまでのオカダを考えると、違和感がある抗争だ。
正直裕二郎は、ケガなどの影響もあったかと思うが、
個人としては新日本の厚い選手層の中で、
ここ数年は埋没していたと言えるだろう。
それがトップオブトップであるオカダと抗争を始めるとは、
誰も想像していなかったと思う。
上述したように参加選手が制限されている現状でなければ、
この展開はおそらく始めることはなかったかもしれない。
しかしこの展開は裕二郎や裕二郎を応援していたファンにとっては、
嬉しいサプライズであると思う。
現在参加を自粛しているピーターさんも喜んでいるはずだ。
これもオカダの今の役割が、私の書いたようなことであれば、
合点がいくところである。
この機会を境に裕二郎が再び脚光を浴び、現状を打破することが出来れば、
新日本の底上げにもつながることになるだろう。
現時点ではこの戦いの結果、そしてその後展開が判明していない段階だが、
裕二郎にとって愛知大会が終わった後、大きな分岐点となっていればと思う。
そしてもう一つは業界全体を見据えた仕掛けである。
業界を巻き込んだ仕掛け。それは今年念頭にオカダが話したあのことだろう。
そう、オールスター戦の開催である。
（関連記事はコチラ）
↓
これまでプロレス界ではオールスター戦の機運が高まることは
何度もあったが、実現に至ったことは数えるほどである。
今回もオカダが提唱してから表立った動きや発表があったかと言えば、
そういうわけでもない。
よってこの話がどこまで進んでいるのか、また頓挫しているのかは
我々ファンからしてみれば、全く未知数の状態である。
しかしオールスター戦が行われるかもしれないという
可能性は全くないわけではないかと思う。
それは下の記事にも書いたが、新日本プロレスが8月末、もしくは9月初頭に
野外会場での興行の開催を計画しているということが理由である。
（詳しくはコチラの記事をご覧ください）
↓
＊追記 8.29神宮球場大会決定！
該当記事からみるとこの野外会場での興行実施は木谷オーナーの強い意向のようだ。
また記事内でも言及していたが、公式発表も近々あるとのことだ。
そして木谷オーナーはオールスター戦推進派でもある。
野外会場という一種非日常的な空間には、非日常的なイベントが似合うと言える。
普段見れないものが見れるイベント。
同じエンターテイメントでいうと、音楽フェスのようなものだろうか。
まさにオールスター戦を行うには、
この野外会場の興行は最適であるともいえる。
そしてその開催に向けオカダカズチカが動けば、
新日本も放っておくわけにはいかないだろう。
上記は私の想像の範疇に過ぎないが、このようなことをするために
オカダがベルトから距離を置くなら、納得いくところである。
ベルトがあろうがなかろうが、今の新日本を象徴するレスラーと言えば、
それはオカダカズチカと内藤哲也であることは間違いない。
ともに無冠の二人だがその方が二人ともベルトに縛られず、
自由な行動がとれるということも事実だろう。
きっと内藤哲也は内向きの活動、新日本の中でどう盛り上げていくかを
考えていることだろう。
なぜなら内藤哲也は新日本プロレス至上主義者だから。
そしてそれとは対照的にオカダカズチカは外向きの活動で、
新日本プロレスの素晴らしさ、ひいてはプロレス自体の
素晴らしさを広げようとしているのではないかと思う。
どこまでも好対照な二人だが、そんな二人が同時期に新日本プロレスに
存在していることの素晴らしさを改めて感じた次第である。
P.S①
オカダが愛知大会の試合後、以下の内容のコメントを残した。
やはり水面下で何かが動いているのかもしれない。
裕二郎に快勝したオカダが、試合後に「面白いことやろうかな」と今後のプランを示唆！
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年7月25日
ヒントは「昔からの新日本プロレス見てた人、昔からの新日本プロレスいた人」？
「もしかしたら、賛否両論の“否”が出るかもしれない」そのアイデアとは？
☆全文は
⇒https://t.co/5hxsL8UREv#njsengoku #njpw pic.twitter.com/LBABsbpTBT
P.S②
7.25愛知大会での2冠戦のアンケートにご協力いただいた皆様、
誠にありがとうございました。
今回は最後までほぼ差が出ず、非常に拮抗した結果となりました。
特にヒロムに対するコメントが熱かったですね。
すでにご存じのとおり結果はEVILの勝ちでしたが、
今後のヒロムの巻き返しも注目かと思います。
また次回アンケートへのご協力もよろしくお願いいたします！
