2.10広島大会のメインイベントで行われる、
高橋ヒロムとSHOという新日本プロレス生え抜き同士による
IWGPジュニアヘビー級のタイトルマッチ。
この二人の戦いはお互いのキャリアにとっても、
大きな節目となる一戦となりそうだ。
この二人を語るうえで欠かせないのは、
やはり若手時代を共に過ごしたというところであろう。
特殊な環境下にある若手時代を共に過ごした二人には、
きっとお互いに対し特別な思いがあることは間違いない。
SHOからすると先輩ではあるが同い年でもあるヒロムが
一気にジュニアの頂点に駆け上がった姿を見て歯がゆい思いを持ったはずだ。
またヒロムからすればシングルのベルトに挑戦するチャンスを掴むことが出来ない
SHOを見て、別の意味で歯がゆさがあったことだろう。
それはヒロムの以下のコメントで見てとれるかと思う。
↓
待ってたんだ。ずっと待ってたんだよ。おまえがここまで来るのを! 待たせんな、来るのが遅せえよ。
(引用:新日本プロレス公式)
そしてそんな関係の二人がとうとうIWGPジュニアのベルトを賭けて戦う。
当事者である二人はもちろんのこと、彼らを若手時代から応援している
ファンにとってもこのタイトルマッチは感慨深いものであると言えるだろう。
ではそんな二人によるタイトルマッチはいったいどのようなものになるだろうか?
ヒロムは王者としてすべてを受け止めた上で勝つとコメントでも語っている。
むろんSHOも遠慮することなく真っ向勝負で叩き潰そうとするだろう。
この二人が戦うタイトルマッチであれば昨年行われた、
伝説とも言えるBOSJ決勝戦を超える戦いも期待できそうである。
また別の視点で個人的に注目しているのは、
この状況を見ているであろう欠場中のYOHである。
YOHはSHOと同時期に入門したこともあり、
もちろんヒロムとの関係も深いものであるだろう。
SHOについては語るまでもなくそれ以上のモノがあるはずだ。
そんな二人が自分が欠場中にタイトルマッチを行うのである。
SHOはタッグパートナーとはいえ、ライバルとも言える存在であるはずだ。
何も感じていないわけはないだろう。
そしてこれは私の個人的な想像でしかないが、
このタイトルマッチにYOHが何らかの形で登場するのではないかと思っている。
もしそれが実現すれば、それはSHOにとって心強いことかと思うが、
何が起きても不思議ではないのがプロレスである。
もしかすると3Kにとってもこのタイトルマッチは大きな節目になるのかもしれない。
そんなヤングライオン時代から続く、
二人の決着戦とも言えるタイトルマッチはいよいよ明日に行われる。
そしてそのタイトルマッチが終わったとき、
リング上はどのような景色となっているだろうか。
ジュニアのカリスマが貫録を見せつけているのか、
もしくはSHOが新時代を勝ち取っているのか、
それともどちらとも違う別の景色なのか、
それらを想像しつつ、明日の戦いを待ちたいと思う。