先日11.21愛知大会で行われたエル・デスペラードと高橋ヒロムによるBOSJ28公式戦。
結果はご存じの通り、決着がつかず30分時間切れ引き分けとなった。
この結果がリーグ戦全体に今後どのような影響を与えるかは
現時点ではわからないが、最終的に何らかの影響は与えそうだ。
SHOが現在無傷の4連勝を飾っていることを考えれば、
この日約束した二人での決定戦を行うためには両者とももう負けられないところだろう。
特にデスぺはすでに2敗を喫しているためまさに崖っぷちと言えそうだ。
そんな激闘を繰り広げた二人であるが、この日のコメントやツイッターなどを
見ていると彼らは怒っている。
そしてそれは誰に向けた怒りか?
一言で言うとそれはBOSJ開催中に多くのニュースを発表した会社に対してだろう。
ではまずはヒロムの愛知大会のコメントを見ていただければと思う。
↓
それから、1.4、1.5、オカダ? 鷹木? オスプレイ? メインイベント? 偽物のベルト? NOAHと合同興行? 対抗戦? そんなもんな、関係ねぇんだよ。俺たちは『SUPER Jr.』しか見えてない。そして『SUPER Jr.』のその先の、ジュニアを盛り上げることしか見えてねぇんだ! 俺は宣言するぞ。この『SUPER Jr.』、完全に! すげぇ! メチャクチャ! 盛り上げて、優勝してやる!
そして、東京ドームのメインイベントに上がるのは、この俺だ! (※立ち上がって)真面目に生きたらバカを見る時代か!? 夢を見ちゃいけない時代か!? それだったらな、なおさら俺が、バカみてぇな夢を! 真面目に追いかけて! そして! 必ず叶えてやる!
(引用:新日本プロレス公式)
またデスぺも別の角度からこのようなコメントを残している
↓
なあ、つまんねぇことして、他人の足引っ張るとかそういうんじゃなくてさ、あんな感じで正面からぶつかってやってきてくれるヤツがいっぱいいたら! もっと『SUPER Jr.』って盛り上がるんじゃないかな! なあ! 『(決勝戦に)いくだろう、いくだろう』って言われる人間が、2人でギャーギャーギャーギャー言ったって、なん~の景色も変わんねぇんだよ!
(引用:新日本プロレス公式)
そしてよりその思いが感じられるのはこのツイートだろう
↓
勝てなかった
— El Desperado (@ElDesperado5) 2021年11月21日
負けてもないけど引き分けて
アオハル杯なら負けと同義よ
でも決勝来いって言ってやがったってか元より行くつもりだわうるせー馬鹿野郎
今年こそ優勝すんの俺は
あー
グチャグチャ考えねえでバンバカやりあうの楽しいなぁ
でもそれだけじゃ嫌だ
ドームのメインでやりてぇ#njpw https://t.co/46yu58rljB
これらのコメントで二人から共通で発せられた言葉。
それは東京ドームのメインに立ちたいという言葉だ。
ではこの東京ドームのメインに立つという言葉が現実的なのか?
ここで現在のジュニアが置かれている状況を一度整理してみよう。
まずヘビー級のリーグ戦であるG1と現在実施中のBOSJの比較だが、
これはすべての面でG1が勝っていると言っていいだろう。
プロモーション、会場の規模などを比較しても格差は否めないところだ。
またすでにIWGP世界ヘビー級王座をめぐるドームのカードが発表され、
それは今回のWK16の目玉とされている。
このあたりを見ても現状は残念ながらジュニアのタイトルマッチが
ドームのメインを飾るのは厳しいところだろう。
しかし伝統的にヘビー級至上主義である新日本プロレスを変えるには
誰かが立ち上がらなければ、そして行動しなければ変わることはないだろう。
そして今ヒロムとデスぺがその使命を持ってそれらを実行しているわけだ。
正直次のドームでそれが叶うかは極めて微妙だが、
一つ言えることはそれが叶う時のカードは
この二人によるタイトルマッチしかないだろう。
はたしてヒロムとデスぺのこの怒りに近い思いは、
新日本プロレスに届くのだろうか?
BOSJのゆくえとともに注視していきたいと思う。