先日、新日本プロレス公式サイトより
NEVER無差別級に関するニュースが発表された。
それは8.15ロサンゼルスで行われる1年半ぶりの有観客大会で
ジェイ・ホワイトとデビッド・フィンレーによるタイトルマッチが
行われるというニュースである。
NJCから端を発したこの二人の因縁の決着がついに実現することとなるが、
別の視点で考えると7.10から始まるSUMMER STRUGGLEシリーズでは
NEVERのタイトルマッチは行われないということである。
またタイトルマッチだけではなく、ジェイの次の日本でのシリーズ参戦も
この発表を見る限り、可能性は低いのではないだろうか。
(執筆時点では既存発表カード以外の次期シリーズのカード発表はない。)
いまだ来日時に2週間の隔離期間があるとすれば、
ジェイがもし次期シリーズ参戦となればすでに来日していることとなるが、
SNSなどを見てもそれはうかがい知ることはできない。
またアメリカに戻ったときにも同様に隔離期間があるとすれば、
8.15から逆算すると今月中には戻る必要があるということになる。
その間も新日本のシリーズは続いているが、
ビッグマッチは7.25東京ドームで一区切りとなるので
スケジュール上は可能だが、はたしてジェイの日本マット参戦は叶うのだろうか。
もしジェイが次期シリーズも参戦しないとなると、
春以降のシリーズはほぼ参戦していないということになる。
またアメリカで今後新日本プロレスの有観客試合が本格化するならば、
ジェイがその顔を担うことは十分考えられるところである。
つまりこれは以前から構想にあったとされる、
実質的な日米の2リーグ制への移行ではないだろうか。
8.15で行われるLA大会がその始まりとすれば、ここまでの動きは合点がいくところだ。
豊富な選手層を誇る新日本プロレスだが、英語圏で大会を行うとなると
もちろん英語でのアピールが必須となることは明白だ。
またアメリカでの知名度なども必要となるだろう。
ジェイはその両方を兼ね揃え、かつ新日本のタイトルを総なめにした実力者である。
またまだ20代という若さであることを考えても、
もしアメリカで本格的に興行を始めるなら、トップは彼しかいないだろう。
もちろんモクスリーや5年ぶりの参戦となったGood Brothersなどの元WWE勢も
圧倒的な知名度を誇っているかと思うが、いかんせん現在は他団体の選手である。
つまりどのような側面から見てもジェイは必要不可欠であるということだ。
しかし私のような日本のファンは、ジェイが本当にこの記事で書いたように
アメリカに専従するとなれば、落胆する方がたくさんいることだろう。
映像で見れるとはいえ、やはり実際にそこにいるということと
物理的に離れているということは感覚的に大きな違いがあると言える。
はたして日米の2リーグ制への移行は本格的に始まるのか?
そのあたりは今後の大きな注目点となりそうだ。
またもしジェイが海外を拠点とするならば、
彼の身に一つ大きな変化が起きることになる。
それはマネージャーの外道と必然的に離れるということだ。
彼のファイトスタイルの一部とも言える外道との離別は、
そのファイトスタイルのマイナーチェンジを余儀なくされるだろう。
またその他のサポートもなくなり、本格的な一本立ちが求められる。
そう考えると新たなバージョンアップしたking Switchが生まれる可能性も大いになるだろう。
はたしてこの男の姿を今度見ることができるのは、いつ、どこになるのだろうか?
期待と不安を交えその時を待ちたいと思う。