5.4福岡大会のメインイベントである、IWGP世界ヘビー級選手権で
44分を超える死闘の末、鷹木信悟を下した王者ウィル・オスプレイ。
NJCを制した勢いで4.4両国にて初代王者飯伏幸太を倒し
2代目IWGP世界ヘビー級王者を戴冠したのち、
この日そのNJC決勝で戦った鷹木信悟を返り討ちにした。
ここにきてのオスプレイはまさに心技体が充実し、
現在の新日本の中で最強と言っていい存在であるだろう。
ではこの若き王者を今後倒すことができるレスラーは、
はたして現在の新日本の中にいるのだろうか?
当記事ではそのあたりについて書いていきたいと思う。
まず期待されるのはやはり5.29東京ドームで、
オスプレイに挑戦が決まっているオカダカズチカだろう。
圧倒的なスケールと身体能力を持つ、この男はやはり
打倒オスプレイの最右翼と言えるだろう。
しかしそれは体調が万全であるという但し書きがつくかもしれない。
現在のオカダは腰を筆頭に体調の不安が囁かれているが、
今回の1か月の休養で回復していれば、オスプレイとも対等に戦うことは可能なはずだ。
2012年のレインメーカーショックから長年新日本を牽引してきた男が、
再びその腰に新設された至宝のベルトを巻くことができるのか。
東京ドームでのタイトルマッチに大いに期待したいところである。
そして次に打倒オスプレイを期待したいのは、
5.3福岡で初めてNEVER王座を獲得し、史上初の4冠王に輝いたジェイ・ホワイトだ。
ほぼ同世代と言えるジェイとオスプレイだが、
二人のファイトスタイルは真逆であると言えるだろう。
オスプレイがアスリートプロレスの究極型であるとするならば、
ジェイは新日本プロレス創設から脈々と伝わるレスリングを
体現していると言えるかと思う。
より具体的に言うとオカダやケニー・オメガが進化させた
アスリートプロレスを、さらに発展させたのがオスプレイであり、
棚橋弘至が受け継いだ温故知新とも言えるプロレスを、
ヒール色を加味しながら、進化させているのがジェイであると言える。
よってこの真逆のスタイルを持つ二人が対戦することがあれば、
おそらく抜群に噛み合うことになるはずだ。
気付けば現在国内で争われている二つのベルトを保持しているのは、
この若き二人のKingである。
はたしてこの究極のトップ外国人対決は、どこかで実現するのだろうか。
この対戦を期待するファンはきっと私だけではないだろう。
最後はやはりこの男の名を挙げないわけにはいかないだろう。
それは丸腰からの逆転劇を狙う内藤哲也である。
1.4東京ドームでのメインの座に辿りつくことを公言している内藤哲也だが、
それに到達するには現王者オスプレイを避けて通るわけにはいかないだろう。
本人はすぐにオスプレイに挑戦することは考えていないと言っているが、
天邪鬼な内藤哲也のことだ、ここという場面があれば動き出すことだろう。
私の記憶が正しければ、今回のLIJとUEの前哨戦が始まるまでは、
ほぼ二人の絡みはなかったはずだ。
またおそらくシングルマッチも一度もしていないと思う。
二人の対決を想像すると、ケニーと内藤哲也のG1での対決が思い出される。
受けに受ける内藤哲也と攻め込むオスプレイ。
実際に試合が行われればおそらくそんな試合展開になるはずだ。
そのままオスプレイが押し切るのか、
または受け切った内藤哲也が逆転勝利を決めるのか、
これはやってみないと分からないが、
いずれにせよ名勝負となる可能性は高いだろう。
この二人の戦いもぜひどこかで実現してほしいと思う。
さて今回は現王者オスプレイを倒すことができるのは誰か?
という視点で書いてみたが、
この他にも読者の皆さんが考えるレスラーはいるだろうか。
新しい王座と王者が生まれ、新しい景色が生まれつつある新日本プロレス。
これからも引き続き追いかけていく必要があるだろう。