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毎週土曜日深夜にテレビ朝日にて放送されている、
プロレスバラエティ新日ちゃんぴおん。
MCを務める三谷紬アナウンサーも会場に来場し、
ファンの前に登場することも多いだけに、
新日本プロレスファンの方もよくご存じのことだろう。
そんな新日ちゃんぴおん。は少し遅れて
ワールドでも観戦可能となるのだが、
今回の高橋ヒロムの回はかなり興味深い内容であったので、
当記事でははそちらについて進めてみたいと思う。
少し内容のネタバレにもなるが、そのあたりはご理解いただければ幸いだ。
まず今回の番組の中でヒロムが語っていたことは大きく分けると
3つの論点があったように感じた。
それを分かりやすく言うとすれば、
①スポーツ全体におけるプロレスの立ち位置
②ジュニアとヘビーの境界の曖昧さについての危機感
③内藤哲也戦後の自分の感情
というようなことになるだろうか。
まず始めのスポーツ全体のおけるプロレスの立ち位置、
というところから進めていきたいと思うが、
ヒロムはこの番組の中でプロレスはメジャースポーツと言われる
野球やサッカーと比較すると、まだまだマイナーな存在であると
冷静に語っていた。
プロレスラー自身がこのようなことを言うのは忸怩たる思いがあるだろうが、
この分析は事実と言わざるを得ない部分はあるだろう。
そしてそれを少しでも覆すために、ヒロムはさまざまなアクションを
実行していると話しており、
またそれをしなくてもよいほどメジャーであるならば、
SNSなどの活動はしないであろうということも同時に語っていた。
公の場ではあの破天荒なキャラクターを貫くヒロムであるが、
本来はきっと真面目なタイプの人間なのだろう。
そんな、人としての高橋広夢が垣間見れた瞬間であった。
そして次にヒロムが語っていたのは、
ジュニアとヘビーの境界の曖昧さに対してだ。
これは以前からヒロムが声を大にして、
会社にも提言していることだが、
今の段階ではそれをうやむやにしようと
しているのではないかと危惧していた。
人一倍ジュニアにこだわりを持つヒロムは、
このままの状態が続けば、ジュニアを目指す者が減り、
ジュニアというカテゴリーの存在自体が
無くなってしまうのではないかと危惧しているのだろう。
たしかに現在は本来ジュニアクラスの体格の多くの選手が
ヘビー級の第一線で戦っている時代である。
時代の流れを考えると、この問題の着地点は難しいところだが、
はたしてヒロムのこの危機感は新日本プロレスに伝わるだろうか。
そして最後はLIJの盟友にして、師匠と言える内藤哲也についてである。
この二人の関係性は皆さんもよく知るところであり、
多くのファンの方は、彼らは切っても切れない間柄であると思っていることだろう。
2020年の旗揚げ記念日で実施されるはずであったこの師弟対決は
いまだ実現していないわけだが、ヒロムはこの対戦がもし実現すれば、
その後の自分の気持ちがどう変化するかわからないと語っていた。
それはつまりLIJにいる意義があるのか?ということである。
元々ヒロムは内藤哲也とシングルで戦うためにLIJに入ったと語っている。
同じユニットでいれば普段タッグなどで対戦することはなく、
もし実現するとすれば旗揚げ記念日で実施されるはずだったような
シングルマッチということになるからだ。
それだけ内藤哲也とのシングルを大切にしているというわけだが、
だからこそもし実現してしまえば、気持ちに変化が出るのかもしれない、
ということだろう。
ヒロムが内藤哲也と別ユニットとなること、
さらにヒロムがLIJ以外のユニットにいることは
いまは想像できないが、はたして彼ら二人にはどんな未来が待っているだろうか。
デビュー10年を超え新日本プロレスジュニアの
カリスマへと昇りつめた高橋ヒロム。
この男が新日本プロレスで担う役割は非常に大きいだけに
引き続き注目し追いかけていきたいと思う。