先日の9.4メットライフドームのSHOvsYOHの試合後に登場し、
バレットクラブのユニット内ユニットとなる、
House of tortureを立ち上げたEVIL。
早速翌日の鷹木信悟とのタイトルマッチにメンバーを引き連れ登場し、
多くのファンのヒートを集めたことは、まだ記憶に新しいところだ。
惜しくもこのタイトルマッチでは敗れたEVILだが、
今週末には早くもG1が始まることを考えると、
気持ちを切り替え新たなチャンスを狙うことが得策だろう。
今回のG1にはユニットからEVILと裕二郎が参戦しているが、
これまでのファイトスタイルを考えるとÐ・東郷や
先日電撃的に加入したSHOの介入は間違いなく行われるだろう。
このファイトスタイルは真っ向勝負が基本となる昨今のG1では異質となるが、
現在唯一の純粋なヒールと言えるEVILはあくまでも戦法を変えることはないだろう。
多くのヒールレスラーがダークヒーローと化した現在、
ヒールを貫くことは逆に差別化が図れ、ストロングポイントにもある。
個人的にこのスタイルは嫌いではないが、SNSなどを見ていると、
依然EVILのファイトスタイルに対するアレルギーは強いようである。
はたしてファンがEVILのファイトスタイルを受け入れる時は来るのだろうか?
また今回House of tortureを立ち上げ、
EVILは初めて本当の意味でユニットのリーダーとなったと言える。
昨年加入したBCでもコロナ禍の中、多くの外国人レスラーが来日できず
日本での活動のリーダー的存在であったわけだが、
BCのリーダーと言えばやはりジェイ・ホワイトということになる。
よって今回、ユニット内ユニットという形ではあるが、
初めてユニットを牽引することは、EVILにとってもよい経験になると同時に
正念場でもあるかと思う。
そう考えるとここで活きてくるのは、ユニットの立ち上げ期から加入した
LIJでの経験となるだろう。
内藤哲也が一人で始めたLIJの最初のパレハとして加入したのは、
他の誰でもないEVILである。
今でこそ超人気ユニットとなったLIJだが、
もちろん初めからそうであったわけではない。
会社で言うところの創設期や停滞期、発展期などが
LIJにもあったということだ。
そして創設メンバーでもあるEVILはそのすべての時期を経験している。
ユニットを立ち上げた今こそその経験を活かすときだろう。
そう考えると今回のG1でEVILが他のメンバーたちとともに
どう戦うのかは別の意味で大いに注目されるところだ。
反則などがなくても実力的には十分優勝を狙える可能性をもつEVILだが、
G1だからと言ってその方向に振れると、
逆に彼のアイデンティティが失われることになるかと思う。
つまりEVILはこれまで通りのヒール戦法を貫き、
かつ周りのメンバーのことも盛り上げ、その上で勝利を重ねるという
難しいミッションが課せられるということになる。
しかしこれらの経験はEVILにとって、さらに一皮むけるチャンスとも言える。
新たなポジションとなった闇の王はこのG1でどんな姿を見せてくれるのか?
大いに注目していきたいと思う。
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