5.3福岡大会で行われる棚橋弘至とジェイ・ホワイトによるNEVER無差別級選手権。
今回のどんたくシリーズでは多くのタイトルマッチが行われるが、
このタイトルは唯一前哨戦がない、ぶっつけ本番のタイトルマッチだ。
今シリーズジェイが本番まで試合が組まれておらず、
現在棚橋はCHAOSのメンバーなどと組み単独で参戦している状態だ。
棚橋は日々バックステージで今回のタイトルマッチについて触れ、
アピールを続けているが、ファンにそれが伝わっているかと言えば
それはいささか懐疑的である。
ファンの興味は、つい最近までなら棒をめぐるNEVER6人タッグ、
現在は連日舌戦を繰り広げている内藤ーオーカーン戦あたりではないだろうか。
今回ジェイが参戦しないのは以前から決まっていたアメリカでの仕事のためと
推察されるが、棚橋としてはアピール面で苦労していると言えそうだ。
ではこの状況を覆すにはどうすればよいかだが、
それはやはり試合後のパフォーマンスまでを含む戦いで、
ファンにNEVERここにあり、という姿を見せる必要があると思う。
それは棚橋弘至とジェイならそれは十分に可能なことだろう。
さて今回このNEVER戦は福岡大会初日のメインで行われるわけだが、
このポジションはこれまでならICなどのポジションであったと思う。
すでに王座統一によりNEVERの格上げが始まっているとすれば
今回のタイトルマッチにかかる責任は大きいと言えるだろう。
はたしてこれまでのNEVERの概念を覆す戦いを二人は見せることが出来るだろうか。
そして今回私が個人的に注目しているのは、
このタイトルマッチの後、誰が次期挑戦者に名乗りを挙げるのかである。
間近に迫りつつあるスタジアムマッチにも
おそらくNEVERのタイトルマッチが組まれることは間違いない。
今後NEVERが第2のベルトへと進化するとすれば、
次の挑戦者もそれ相応の選手が挑戦に名乗りを挙げるのではないだろうか。
そこで私が期待するのは内藤哲也である。
そもそもNEVERを創設したのはこの男であるが、
ＬＩＪ設立以降は縁遠いタイトルとなってしまった。
しかし棚橋、ジェイどちらが王者であっても、先を見据えれば
内藤にとって美味しい獲物ではないだろうか。
試合後花道にこの男が姿を現せば、会場は大いに盛り上がることだろう。
はたして私のこの想像は現実のものとなるだろうか。
ここまで今回のNEVER戦についていろいろ書いてきたが、
この二人のタイトルマッチなら、たとえ前哨戦がなくとも
ファンを納得させる戦いを見せることは間違いないだろう。
またジェイもこの福岡大会までのどこかの会場に姿を見せる可能性もあるだろう。
もしかすると通常の前哨戦よりもそんなサプライズの方が盛り上がるかもしれない。
さて2冠王座が統一され初めてのタイトルマッチとなる今回のNEVER戦。
このタイトルマッチでNEVERの価値をさらに高め、
棚橋が語るIWGP王座に近づけるという目的は達成されるのか？
その部分も大いに注目すべきところであろう。
