(出典:新日本プロレス公式)
現2冠王者EVILを擁し、今の新日本の中心と言えるバレットクラブ。
昨今のタイトルマッチへの乱入など、そのやり方を厭わない戦法は
ファンの間でも大きな物議をかもしている。
しかしこの真性ヒールユニットであるバレットクラブは、
ファンのヒートを買えば買うほど、存在感も増すこととなる。
そう考えるとすべては今思い通りに進んでいるのかもしれない。
そんなバレットクラブであるが、
すべてが順風満帆かと言えばそうではないと思う。
それはユニット内部に問題が潜んでいるからだ。
ご存知の通り現在は主要メンバーたちが参戦していない状況だが、
遠くない将来参戦することになるだろう。
それはつまりジェイ、KENTAを筆頭とした主要メンバーたちが参戦すれば、
より戦力的には充実するということになるのだが、
別の視点で見ると自分たちが不参加の間にユニットに加入し、
そのままリーダーの座に収まった感のあるEVILと
始めて共存することになるということだ。
そしてここに上述したバレットクラブの内なる問題が潜んでいると思う。
その問題を具体的に言うと、ジェイを筆頭とした中断前の中心メンバーと、
EVILがうまく並び立つのかという問題である。
まず思い浮かぶ問題は、一体現在のリーダーは誰なのかということである。
中断前までは間違いなくジェイがその位置に君臨し、
その周りをKENTA、そしてオリジンメンバーがサポートしていた形であった。
そして再開後、その部分には触れることなくEVILがBCへ電撃加入し、
そのまま2冠王となったことで、結果的に現在のリーダーに収まっている。
EVIL加入時のSNSなどを見ると、現在不参加のメンバーたちは
歓迎の意を示しているが、実際に自分たちが参戦するとなるとどうだろうか。
それはジェイ、そしてKENTAを含めた序列がどうなるかということである。
EVILがメンバー参戦時まだ2冠王者であれば、メンバーたちも
それに敬意を表すかと思うが、問題は2冠王者でない場合である。
元々の新日本での序列で言えば、
この3人の並びはジェイ、KENTA、EVILとなるだろう。
また別枠と言える位置に、ファレやタマというオリジンメンバーがいる。
もしこの並びで収まるのなら、ロスインゴ当時より明確ではないとはいえ、
EVILにすればユニットの3、4番手あたりとこれまでと変わらない状態となる。
これはEVILにとってはもちろん本意ではないだろう。
相当な決意をもってロスインゴを裏切り、BC入りを選んだわけだから。
すでにこのあたりの話題はSNSなどでも盛んに囁かれているが、
それは何かが起きるのではと多くのファンが感じているということだろう。
ではBCは今後どのような方向に進んでいくことが考えられるだろうか?
まずは『融合』という方向を考えてみたいと思う。
文字通り、トップの選手がその時々で立ち位置を入れ替え、
融合を図っていくという方法だ。
実際に今年のドーム前はジェイが、そしてドーム後はKENTAが
前面に立ったように、その時々で主役となる選手を前面に押し出し
他のメンバーはそれをサポートする方法である。
もちろんリーダーはジェイということになるだろうが、
これならロスインゴの時ほど格差は感じないかと思う。
BC内の話であれば、ジェイもKENTAもきっと折り合いをつけるだろう。
これがおそらくもっとも現実的なところかと思う。
可能性は低いかもしれないが、
次に考えられる方向は『分裂』というところか。
これは以前のジ・エリートとBCオリジンの時のように、
EVIL派とジェイ派に分裂する展開である。
しかしこれはEVIL派と言える存在が今はディック東郷しかいないため、
あまり現実的ではないかもしれない。
もう少しEVILに付くレスラーが増えれば
このような展開もあるかもしれないが、
今のところは考えにくいと言えるだろう。
そして最後は『追放』である。
ご存知の通りBCの歴史は、リーダー追放の歴史でもある。
歴史は繰り返されるという格言通りならば、
ジェイか、もしくはEVILがBCから追放されるということになる。
次のステージへと進むということならば、ジェイということになろうが、
ベビーターンは今後の新日本を考えてもなかなか難しいと思う。
ジェイにはこれからもオカダという絶対的存在の
対立軸である必要があると思うからだ。
ベビー側のオカダ、そしてヒール側のジェイという
この構図は崩しにくいところだろう。
と考えればもしかすると加入早々だが、
EVILがその座を追われるかもしれない。
さすがにこれも考えにくいところだが、
何があるかわからないのがプロレスだ。
もしこのような展開となりBCのメンバーに襲われているEVILを
助けに来るのが制御不能なあの男たちなら。。などとつい考えてしまう。
やはり私もまだ消化できていないということだろうか。
このような想像が現実になるかどうかも、
現在不参加のメンバーが無事参戦できるようになればこそである。
まずはそのことを願うばかりである。
PS
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