ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】高橋ヒロムが見せる新日ジュニアの象徴としての責任と矜持

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(出典:新日本プロレス公式)

www.njpw.co.jp

 

 

11.29後楽園大会のメインイベントで行われた

高橋ヒロム対ロビー・イーグルスの一戦。

今回の記事ではこの戦いについて書いてみたいと思う。

 

 

結果から先に言うとこの試合はヒロムが勝利し、得点2を加え

王者石森太ニとともにトップを並走している。

 

 

王者石森太ニが試合を重ねるごとに、盤石の強さを見せている今、

ヒロムも残りの公式戦は負けるわけにはいかない。

 

 

新世代の新日ジュニアの象徴が、武道館の決勝に立てないということは、

本人はもちろんのこと、ファンも想定していないだろう。

 

 

つまりリーグ戦を勝ち抜くということは

ヒロムにとって最低限のノルマであるというわけだ。

 

 

さて話を今回の対ロビー戦に戻すが、

この試合のヒロムはいつも以上に相手の技を受け、

ロビーの良さを引き出していたように感じた。

 

 

そう、師匠である内藤哲也を彷彿させるような

受けの美学を見せたのである。

 

 

これまでヒロムに対し個人的には

そこまで受けの凄さを感じていなく、

 

 

どちらかというと攻めっ気の強い選手ではと思っていたので、

昨日のヒロムの戦い方はかなり新鮮に感じた。

 

 

その戦いはまさに無冠ではあるが、王者の戦いという風に

私的には感じた次第である。

 

 

ではヒロムが今回のBOSJで見せる王者の戦いと言うべき

スタイルに転化したのはどのような理由からだろうか。

 

 

やはりそれは現王者を差し置き、実質ほぼすべての大会で

メインを任されているという責任感から来るところが大きいだろう。

 

 

一昔前ならいざ知らず、基本的に複数スター制を敷いている

現代の新日本において、シリーズの大多数のメインを

一選手が務めることはあまり記憶にないことである。

 

 

それほど新日ジュニアにおいて今のヒロムの存在は

タイトルの有無関係なしに突出しているということだが、

ヒロムにかかるプレッシャーは計り知れないほど大きいだろう。

 

 

それは結果はもちろん、大会を締めるという部分において、

試合内容でもファンを納得させないといけないからに他ならない。

 

 

自分本位に攻めるのではなく、

相手の良さを引き出したうえで勝利する。

 

 

これはA・猪木から引き継がれる新日本プロレスの伝統

とも言えるものだが、ヒロムも徐々にその領域に

近づいてきているのかもしれない。

 

 

俺に任せておけば大丈夫だ。

今ヒロムはジュニアの象徴としての責任と矜持を持ち

そんな風に考え、このBOSJを戦っているのではないだろうか。

 

 

そうなると以前首に大けがを負ったヒロムのコンディションが

ファンとしては心配になるが、この試合後ヒロムは

このようなコメントを残している。

 

 

なんて心地いい痛みだ。なあ、プロレスラーはな、プロレスラーって最高だよな。だって、普通はさ、痛かったら“やだもういきたくない。え、なんで痛いのになんかやらなきゃいけないの、やだやだやだ。痛いんだから明日休む〜。やだやだ行きたくな〜い”。これが普通だろっ! でもさ、プロレスラーは関係ねーんだよ。痛くてもやるんだよ。当たり前のこと言ってるだけだけどな。でも、それが快感だろ! それが気持ちいいんだ! それが気持ちよくてプロレスラーやってんだよ。なあ。痛くて気持ちいいよ。こんなの1日あったら治る。

 (引用:新日本プロレス公式)

 

 

このコメントを見ると、

どうやらヒロムにはそんな心配は無用のようだ。

 

 

大けがを乗り越えたヒロムにとっては、

試合を通じを痛みを感じることも、

プロレスラーとして生きているという喜びなのだろう。

 

 

誰にも真似できないとされる、

人を惹きつける圧倒的な華を持つ男が、

強い覚悟と責任感を持って戦っているわけだからそれは強いわけである。

 

 

そう考えるとやはりこの激動の年に行われているジュニアの祭典を

制するにふさわしいのは高橋ヒロムをおいて誰もいないと思う。

 

 

あとはファンの後押しと、そして時代がヒロムを必要とすれば、

今後の展開は自然にそのように進んでいくことだろう。

 

 

12月11日に行われる武道館の、それもメイン終了後、

ヒロムが2年ぶりにあのトロフィーを掲げている姿が

目に浮かんでいるのは、きっと私だけではないはずだ。

 

 

 


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