12.2大阪大会にて、上の写真にもある
今大会の4強とも言える選手同士の対戦が行われた。
まさにこの戦いは当記事のタイトルにもあるように、
このBOSJ27の天王山と言える戦いである。
1敗のヒロム、石森に対し、2敗のSHO、そしてデスぺが
挑むという構図になったこの2試合だが、
皆さんもご覧になった通りともに壮絶な試合となった。
まさに新日ジュニアここにありというところを、
ファンに、そして同時開催であるヘビー級の選手に
見せつけた試合であったといっていいだろう。
また一歩BOSJがそして新日ジュニアが
武道館の本当のメインに近づいたと言えるのではないだろうか。
ではここからはその大阪大会を振り返りつつ、
今後の展望などについて書いてみたいと思う。
目次
何が何でも勝ちたかったエル・デスペラード
IWGPジュニアヘビー級王者 石森太ニ、
そしてIWGPジュニアタッグ王者 エル・デスペラード。
今大会のセミファイナルに組まれた
このチャンピオン同士の戦いは
結論から先に言うとデスぺが勝利し、
優勝決定戦に向けかなり有利な立場となった。
この試合前の時点ですでに2敗を喫しているデスぺは、
優勝決定戦に進出するには、
この戦いは絶対に負けるわけにはいかなかった。
もしかすると今回の試合結果を分けたのは
この試合に懸ける思いの差であったのかもしれない。
デスぺにとってはいまだ届かないBOSJの優勝、
そしてその先に見えるジュニアの頂点のベルト。
この二つのジュニアの頂を奪うために、
この試合は何が何でも負けるわけにはいかなかったのだ。
バイプレイヤーからジュニアの主役へ。
武道館でBOSJのトロフィーを掲げ、高笑いをしているのは
この男であっても何ら違和感はないだろう。
それは今大会繰り返し発してきた優勝宣言が、
有言実行となる瞬間であるということだ。
SHO覚醒 ジュニアの象徴からついに初勝利
そして次は今大会のメインイベント、
高橋ヒロム対SHOの一戦について書いていきたいと思う。
この戦いは約25分の激闘の末、SHOがジュニアの象徴である
ヒロムから初めて勝利を奪った。
またこの戦いは別の視点から見るとヤングライオン時代から続く、
高橋広夢と田中翔の物語の一つの区切りと言えるだろう。
それは試合後のヒロムのコメント見ればよくわかるかと思う。
(ヒロムのコメント)
↓
こんなに、こんなに、こんなにも悔しくて……おかしいこと言うぞ? おかしいこと言う。自分で言ってて、変だと思う。こんなに悔しくて、こんなにうれしい負けは初めてだ。
(引用:新日本プロレス公式)
悔しくて、嬉しい負け。
この言葉がすべてを表しているかと思う。
今回道場で同じ釜の飯を食った後輩が初めて自分を超えたのだ。
もちろん負けたことは悔しいが、後輩の成長を肌で感じ、
ヒロムはきっと先輩として嬉しかったのだろう。
今回のヒロムからの勝利でSHOは
完全にステージをNEXTに進めたと思うが、
それを引き出したヒロムはやはり現在のジュニアのトップと感じた。
そう考えるとこの試合は両者が勝者であったということかもしれない。
まさに今大会を締めるメインイベントに
ふさわしい試合であったと言えるだろう。
BOSJは4強の優勝争いへ
さて今大会の結果をもって、4人が10点で並ぶこととなり
BOSJの優勝戦線は完全にこの4人に絞られた。
そしてその4人である石森、ヒロム、デスぺ、SHOが
今の新日ジュニアの4強と言って差し支えないだろう。
ではこの4強の中で最終的に優勝決定戦に進出する2名は
誰になるのだろうか。
ここからはそれをシュミレートしてみよう。
まず4人の残されたカードは以下のカードである。
石森=ワト、SHO
ヒロム=田口、ワト
デスぺ=ロビー、BUSHI
SHO=上村、石森
これを見ると残された直接対決は
リーグ最終戦に組まれた石森対SHOしかない。
そう考えるとこの戦いが優勝決定戦進出に向けての
キーポイントになることは間違いないはずだ。
となるとヒロム、そしてデスぺは残り全勝の可能性が出てくる。
そうなると二人は14点となり有利な立場になると言えるだろう。
しかし石森とSHOの対決の結果で戦局は大きく変わる。
(もう1試合は二人とも勝利する想定)
まず石森が勝利した場合は14点でヒロム、デスぺと並ぶが、
石森は直接対決で両者に敗れているので、
この場合はヒロム、デスぺが決定戦進出となる。
また反対にSHOが勝利すれば同様に二人に14点で並ぶ。
そしてその場合の決定戦進出者は直接対決の結果により、
デスぺ、そしてSHOが進出する。
まとめるとデスぺが現在一番有利な立場であり、
チャンピオンの石森がもっとも不利であると言えそうだ。
つまりこのBOSJはリーグ戦最終日、そして最終試合まで
予断を許さないということかと思う。
その4強の運命が決まる決戦の時は、12月6日(日)である。
さあ大混戦となったBOSJを勝ち抜き、
武道館へたどり着けるのは誰になるのか。
その時を楽しみに残り数日を過ごしたいと思う。
そして当日はBOSJを目いっぱい楽しむだけだ。